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近年、民事訴訟においても、自転車事故の損害賠償金は高額化する傾向にある。2013年には、神戸地方裁判所の判決で9521万円という高額の損害賠償命令が下されている。もし、加害者側が自転車保険に加入していない場合、被害者に損害賠償請求をされると賠償額の全額を個人で負担することになるが、約1億円を支払うのは容易ではないだろう。そのため、ここへきて自転車保険がさらに存在感を高めているのだ。
「自転車保険には弁護士費用特約が付いているものもあり、万が一の場合には弁護士に依頼することができます。もちろん、事故自体を発生させないことが望ましいですが、自分自身を守るという意味で保険に加入したほうがいいでしょう」(同)
自転車は免許が不要で、誰でも運転することが可能だ。その気軽さゆえに、事故に対する認識も甘くなりがちだが、今回の改正を機に、車両としてのリスクヘッジを考えることが重要といえるだろう。
(文=関田真也/フリーライター・エディター)
【取材協力弁護士】
西口竜司(にしぐち・りゅうじ)弁護士
「こんな弁護士がいてもいい」というスローガンのもと、気さくで身近な弁護士を目指し多方面で活躍中。予備校での講師活動や執筆を通じて未来の法律家の育成に貢献するほか、一般の方にわかりやすい法律セミナー等を行っている。
事務所:神戸マリン綜合法律事務所
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