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良心の呵責も罪悪感もない
「反社会性パーソナリティ障害」の人は、規範意識が低く、逮捕の原因になる行為を繰り返すことが多い。これは、他人を傷つけても、他人のものを盗んでも、良心の呵責も罪悪感も覚えないからだ。
このような傾向は、10代の頃から認められたようで、佐藤容疑者の弟の同級生によれば、弟めがけてエアガンを乱射し、へらへら笑っていたという。被害者の痛みに共感することも同情することもないからこそ、反省も後悔もせず、反社会的行為を繰り返すのだろう。
こういう人を治療や教育によって矯正することができるのかについては、昔から盛んに議論されてきた。そもそも、性格の著しい偏りというか歪みであるパーソナリティ障害が精神科の治療の対象になりうるのかという議論さえある。
非常に難しい問題であり、一朝一夕に解決できるわけではない。あおり運転の厳罰化も含めて、これから社会全体で考えていくべきだろう。
(文=片田珠美/精神科医)
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