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海外移籍
ちなみに五郎丸は前回W杯後、オーストラリア「スーパーラグビー」のレッズ、フランス1部「TOP14」のRCトゥーロンに所属したが、目立った活躍はできず、2017年には古巣のヤマハ発動機ジュビロに復帰し、現在もプロ選手としてピッチに立っている。五郎丸の海外進出がめぼしい成果を上げられなかった原因について、前出と別の大学体育会ラグビー部OBは語る。
「まず、日本人選手が海外のプロリーグに所属するということ自体、ものすごいことで、日本ラグビー界にとっては歴史的な偉業だということは言っておきたいです。
五郎丸が海外で活躍できなかったのは、ケガも含めてさまざまな事情がありますが、実力不足というよりは語学力とコミュニケーション力の不足が原因だと思います。攻めの(背番号)1〜8番(=FW:フォワード)というのが、ある程度決まった動きのなかでプレーするのに比べて、五郎丸のポジションであるバックスは後ろで守りをしつつも、前にも出ていかなければならず、ゲームメーカー的な存在として試合中は常に他の選手と高度なコミュニケーションを行うことが求められます。そのため、やはり言語の壁というのが、プレーの壁にもなったのだと思います。
また、当時の日本のラグビーは、戦い方やスタイル、その根底にある考え方が今ほどは世界と“近かった”とはいえず、そういう目に見えない壁も五郎丸が実力を十分に発揮できなかった要因だと思います」
いずれにしても、五郎丸が日本のラグビーの歴史を大きく変えた立役者であることには変わりないようだ。
(文=編集部)
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