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ワーキングクラスの被抑圧者たち

人体に危険なマイクロビーズ、化粧品やソープで使用野放しの実態!米国で禁止の州も

文=佐々木奎一/ジャーナリスト
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 驚くべきことに、特にポリエチレンの入っている製品は、スクラブ洗顔剤のみならず、以下のように化粧品全般に及んだ。

 アイケア、アイリンクルクリーム、ゴマージュ・ピーリング、コンシーラー、コンディショナー、ジェル・クリームチーク、ジェルアイライナー、トリートメント、パウダーチーク、パウダーファンデーション、フェイシャルマスク、プレストパウダー、ペンシルアイライナー、ポイントリムーバー、ボディソープ、マスカラ、リップグロス、リップケア、リップライナー、口紅、洗い流すパック・マスク、洗顔料、頭皮ケア

 その数800製品以上(大手29社のうち17社の製品。グループ企業の製品含む)。

さまざまな製品で使用

 欧米では報道の影響もあり「マイクロビーズ=スクラブ」のイメージが強いが、スクラブ以外のものが実に多い。今年夏に国連が発表した「Plastic in Cosmetics 2015 Fact sheet」というマイクロビーズについての報告書によると、消臭剤、シャンプー、コンディショナー、リップスティック、ヘアカラー、シェービングクリーム、日焼け止め、虫よけ、モイスチャライザー、ヘアスプレー、フェイシャルマスク、ベビーケア製品、アイシャドー、マスカラなど、さまざまな製品にマイクロビーズが入っているという。そして、多くのサイズは1~50マイクロメートル(1マイクロメートルは1000分の1ミリメートル)と小さい。

 これほど小さいということは、プランクトンが食べている可能性もあり得るのではないか。
 
 日本海洋生物研究所のHPによると、代表的な海の動物プランクトンのサイズは、最小のピコプランクトン(0.2~2マイクロメートル)から、ナノプランクトン(2~20マイクロメートル)、マイクロプランクトン(20~200マイクロメートル)、メソプランクトン(200マイクロメートル~20ミリメートル)などさまざまあるという。ナノプランクトン以上のサイズなら、マイクロビーズを食べていても不思議ではない大きさだ。また、最も小さいピコプランクトンでさえ、マイクロビーズと同等のサイズのケースもあるので、魚が間違えてマイクロビーズを食べていることは想定され得る。

 実際、環境省水・大気環境局水環境課海洋環境室が公表している資料「平成26年度 沖合海域における漂流・海底ごみ実態調査委託業務報告書(概要版)」によると、マイクロビーズについて、「動物プランクトンに近い大きさの微細片は、誤食を通して容易に生態系に混入するだろう」と指摘している。

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