「小池代表はバリバリの歴史修正主義者」
――自由党と希望の党の合流が取り沙汰されていますが、自身の出処進退については。
山本 私は、希望の党には入党できないです。思想や信条がまったく違います。小池代表はバリバリの歴史修正主義者であり、沖縄、安全保障法制、憲法改正、いずれの問題についても考え方が違い、その“踏み絵”を踏むことは政治家としてできません。
ちなみに、冗談みたいな話ですが、私は中学2年生の頃は核武装論者でした。今ではあり得ませんけどね。小池代表も、以前はそういう考え方の持ち主でした。しかし、小池代表は風や空気を読むのがとてもうまく、『これをオープンにするとまずい』と感じれば、ホームページを修正して過去の主張を降ろしています。風に敏感で、バランス感覚に長けています。今までにないタイプの政治家です。
国民が政治に向き合っていかないと、これからは本当に危ないと思います。そもそも、安倍首相と小池代表はバリバリの新自由主義者であり、主張はそれほど変わりません。それを抑えられるのは人々の声であり、みなさんです。
そのなかで、私はどうするか。無所属に戻るかもしれませんし、あるいは新党を旗揚げするかもしれません。衆議院は東京であれば小選挙区25区で、東京や南関東ブロックで候補者を出すこともあり得ます。ただし、エントリーするだけでお金がかかるため、現実的ではない。
私としては、共産党でも社民党でもない受け皿になっていきたいです。今後どうするか、まだ決めておりません。
――あらためて、小池代表についてどうお考えですか。
山本 リベラル派を崩壊させるつもりでしょう。二大政党をつくるにあたって両方とも極右政党なんて……『そんなのアリか』と考えています。動物的な勘はあっても、実務能力が高いかどうかは証明されていません。リセットしたのは、豊洲問題だけです。
――ありがとうございました。