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「危険な宿」民泊、性的暴行や盗撮など犯罪多発…京都、3千軒が違法施設か

文=山田稔/ジャーナリスト

「危険な宿」民泊、性的暴行や盗撮など犯罪多発…京都、3千軒が違法施設かの画像2まだまだ少ない外国人向けのインフォメーションセンター(新宿駅前)

外国人観光客が不満に感じること

 観光立国政策には、宿泊施設以外にも課題が少なくない。観光庁の過去のアンケートなどから外国人客の不満をピックアップしてみた。

1.全般的に英語が通じない。英語による情報手段、地図が不十分。
2.クレジットカードが利用できるATMが少ない。場所もわからない。
3.無料Wi-Fiがよく整備されていない。
4.インフォメーションセンターの数が少ない。
5.観光案内所から紹介されたホテルは、インターネットで検索できるホテルに比べて料金が高い。
6.祭りの際に英語案内が少なすぎる。
7.駅の案内板がわかりにくい。クレジットカードで切符を買えない。

 言葉やインフラ整備は、有名観光地などでは徐々に進んでいるが、まだまだ満足のいくレベルには達していないということだろう。さらにいえば、訪日客の圧倒的多数を占めるアジア諸国に対する日本人の意識の持ち方はどうだろうか。日本の「言論NPO」と中国国際出版集団が実施した世論調査では、日中の国民意識は改善傾向にあるというが、日本人で中国に対する印象を「良くない」「どちらかといえば良くない」とした人は88.3%もいた。これで心からの「おもてなし」ができるのだろうか。

 政府が「4000万人誘致」目標を掲げるのは結構だが、ハードもソフトも克服すべき課題は山積している。

 民泊を推進するだけでは、本当の観光立国への道は遠いのではないのか。
(文=山田稔/ジャーナリスト)

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