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生活保護が最低賃金を上回る逆転現象
生活保護基準が最低賃金を上回る「逆転現象」がなかなか改善しないなか、「最低賃金労働者は損をしている」「生活保護者はずるい」という感情の問題へのすり替えが進んでいった。この流れに乗るかたちで、自民党はマニフェストに「生活保護制度の見直し」を掲げ、着実に実行。一連の引き下げは、この流れのなかにある。
高度成長期と比べ、この国の余力は確実にやせ細っている。不慮の事故や病気といった異例の事態がひとつ二つ重なれば、誰もが生活保護を考慮しなければならない。
「どの国の施策を見ても、正解はない。それなりに苦労をして暫定的な制度を用いている」
岩田氏はそう強調した。憲法が保障する「健康で文化的」な暮らしのために、いくら必要なのか。行政が判断をためらってきたその基準は、私たち自身が議論し決めていかなければならない。
(文=片田直久/フリーライター)
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