――山根会長の辞任後、なんらかの処分は検討しているのか。
再興する会 まだ山根会長辞任の事実確認が終わっていないが、我々としては山根会長の除名と全理事の解任を求めていく方針です。今後は私どものマニフェクトにもあるように、47都道府県の総意として決めていくことに変わりはありません。
――会長の辞任を聞いて、選手たちについてどう思ったか。
再興する会 おのおのが各自がんばってくれというしかありません。今後は会長の一言で影響が出ることは絶対ないと思う。今のままで東京オリンピックに向かっていったらどうなっていたか。今後はいち早く改善して連盟を再興していくので、安心して練習に励んでもらいたい。判定についても、勝つべき選手がしっかり勝つように透明性のある判定ができるようにしたい。
――次の会長は、どなたがふさわしいと思うか。
再興する会 現在は改革1本に絞っているので、次の会長選のことは考えておりません。47都道府県のなかから民主的に選んでいきたいと思うが、現時点でどなたが名乗りを上げているということではございません。人材は豊富にいると思っております。私(鶴木代表)は現時点では出る気持ちはございません。
――山根会長は名誉毀損で訴えると言っているが。
再興する会 我々も確信を持って告発しているので、向こうが法的措置に訴えれば、こちらもそれなりに対応したいと思います。
――告発に加わった333人のなかに反社会勢力と交際のある人物はいないのか。
再興する会 告発人333人のなかには、反社会勢力との交際のある人は一切いなかったと確認しております。今後は公益社団法人というのも一つの選択肢だと考えております。
山根氏が好きな言葉は「絆」。日本ボクシング連盟のホームページにも、まだ「絆」の文字が掲載されている。この機会に反社会勢力との絆を裁ち切り、新たな気持ちで選手たちとの絆をなんとしても再興してほしいものである。
(文=兜森衛)