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米海洋大気局(NOAA)の6日の発表によると、世界の大気中の二酸化炭素(CO2)平均濃度は今年3月、測定開始以来初めて400PPM(PPMは体積比で100万分の1)の大台を超えた。NOAAによると、産業革命後に人類が化石燃料を燃やしたため、CO2の濃度が120PPM以上も上昇したという。地球温暖化に伴う被害を予防するには、CO2やメタンなどの温暖化ガス濃度を合計450PPMまでに抑える必要があるとされている。NOAAは、抜き差しならない事態とみているという。
安倍首相自身が出席する6月のサミットや、新たな温暖化ガス削減の枠組みを決める12月のCOP21まで、時間は十分に残されている。京都議定書以来、これといった効果を発揮してこなかった枠組みに付き合い続けるのではなく、実効性のある新たな枠組みをつくるために世界をリードする方向に舵を切り直せないだろうか。安倍首相にもう一度熟考してもらいたい喫緊の課題である。
(文=町田徹/経済ジャーナリスト)
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