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「カネの亡者」と呼ばれた、ライブドア、ホリエモンの“深層”

ライブドア元幹部が語る、ホリエモン仮釈放支援に取り組むワケ

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ーーガイドラインはないのですか?

熊谷 ええ、数年前も公の審議会で、「仮釈放制度を、もっと明確化すべきでは?」という議論はあったのですが、棚上げになっています。ただ「厳罰化の流れ」の中で、実質的な刑期は長くなっているようですが。

ーー同委員会が仮釈放をするかどうかの判断をする際、「国民感情」も考慮されるとのことですが。

熊谷 はい。「社会の感情が仮釈放を是認する」という基準がありますので、「是認する」ということを示すという部分で署名が必要なんです。特に堀江さんの逮捕は、「社会の感情」も後押しした感があるので、「仮釈放を求める声もありますよ」ということを法務当局に届けたい。

ーー堀江さんに対する反感は、庶民感情としても、特捜部に代表される国家的意思にもあったと思うんですが、そのあたりは変わってきたという印象ですか?

熊谷 「堀江、ムカつく」っていう感情は、まだ根強いんじゃないでしょうか。仮に私が仮釈放を判断する立場にいて、国の意思も含めて堀江さんが逮捕されたという理解に立つとするなら、早期の釈放というのは簡単な話ではないという自覚もあります。

ーー感情の話はさておき、経済事件で、役員個人がこれだけ償ったケースは珍しいでしょうね。

熊谷 堀江さんは、個人で約200億円償っています。「株主のために経営してきたのに、株主に損をさせてしまうというのは申し訳ない」と、できる限りのことをしてきました。刑事上の責任については有罪判決を受け、現在も服役しています。

ーー「支援の会」の具体的な目標は?

熊谷 現時点で4000人くらいの署名が集まっていて、最終的には5万人くらい集めたいですね。事前に大学生のチームが9000人くらい集めているので、そことも連携していこうと思います。支援の会で立ち上げたホームページで、どなたでも簡単に署名できるので、多くの方にご協力いただきたいと思っています。

ーー最後になりますが、熊谷さんご自身は、現在どのようなお仕事をなさっているのですか?

熊谷 現在は、地道に個人でコンサルタントなどをしています。いろんなところにネットワークを広げながら、ライブドア事件に関する裁判がすべて終わったら、頑張ろうかなと。

ーー今後、自分で会社を経営されたりする可能性はありますか?

熊谷 一番いいのはサラリーマンですね。誰も雇ってくれないかな……でも、結構向いてると思いますよ(笑)。
(構成=北健一/ジャーナリスト)

●熊谷史人(くまがい・ふみと)
2002年に入社したライブドアで、2004年、27歳で取締役に就任。ライブドアの資本政策やニッポン放送買収に携わり、2006年2月、有価証券報告書の虚偽記載の容疑で東京地検特捜部に逮捕。2007年6月、懲役1年執行猶予3年の判決が確定。現在は、コンサルタント業務の傍ら、「堀江貴文の早期仮釈放支援の会」を立ち上げ、署名を募っている。

BusinessJournal編集部

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