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日本には昔から「田舎の3年、京の昼寝」という言い方がある。田舎で3年の間懸命の学問をしているよりも、都会で昼寝をしたほうがよほど見聞と知識が広まる、という意味らしい。
日本には居住の自由がある。たとえ東京の青山や赤坂でも、関西なら芦屋や京都でも、普通の収入と貯金があれば住むことは可能だ。ただ、ずっと住み続けることは無理かもしれない。しかし、1年でも2年でも、そこに住んだことによって人生が変わるかもしれない。
人間に与えられている人生の時間は、長いようで短い。住みたい街があれば、一度は住んでみるべきではなかろうか。
(文=榊淳司/榊マンション市場研究所主宰、住宅ジャーナリスト)
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