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2023.04.09 15:28
2016.06.30 00:13
住宅ジャーナリスト・山下和之の目
3年後に完成する新築マンションを今買うのは危険?ローン月5万増、資産価値暴落の恐れも
住宅ローンを組めなくなるリスクも
こうした高額物件であれば、そんなにカツカツの資金計画の人はいないかもしれませんが、なかには住宅ローンを組めなくなるケースが出てくるかもしれません。
実際、05年から09年にかけての金利上昇局面では、契約から入居までの間に金利が上がったために、住宅ローンの審査基準を満たせなくなり、資金計画の変更を迫られたケースが少なくありませんでした。借入可能額を削減された結果、自己資金で補充できずに、買えなくなったという人もいたようです。
価格相場、金利動向など、3年先のことを読み切るのは専門家でも簡単ではありません。その意味では、値段の決まっていない契約書にサインするようなものです。
ですから、3年後の価格や金利などについてある程度の幅を持たせて資金計画などを考えていく必要があります。一定の幅を持たせたシミュレーションを行い、それでも自分たちの年収や家計なら問題がないことを確認した上でサインするようにしていただきたいものです。
(文=山下和之/住宅ジャーナリスト)
●山下和之(やました・かずゆき)
住宅ジャーナリスト。各種新聞・雑誌、ポータルサイトなどの取材・原稿制作のほか、単行本執筆、各種セミナー講師、メディア出演など多方面に活動。「山下和之のよい家選び」も好評。主な著書に『よくわかる不動産業界』(日本実業出版社)、『マイホーム購入トクする資金プランと税金対策』(学研パブリッシング)など。
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