30~40代既婚世帯の平均貯蓄額は?
では、次に「2人以上世帯」(夫婦など)の数値を見てみましょう。
●30代
・300万円未満……124万円、0万円
・300~500万円未満……240万円、140万円
・500~750万円未満……695万円、430万円
・750~1000万円未満……800万円、542万円
・1000~1200万円未満……975万円、842万円
・1200万円以上……4153万円、700万円
●40代
・300万円未満……216万円、0万円
・300~500万円未満……382万円、100万円
・500~750万円未満……782万円、400万円
・750~1000万円未満……992万円、800万円
・1000~1200万円未満……1002万円、628万円
・1200万円以上……2327万円、2000万円
いかがでしょうか。専業主婦の家庭や子供がいる世帯も入ってくるので、一人暮らしに比べると、平均値も中央値も少し減っています。
一人暮らしの5割近くが「貯蓄ゼロ」
実は、同じ調査から「貯蓄がない」と答えている割合を見ると、一人暮らしで47.6%、2人以上世帯で30.9%にも上ります。つまり「貯蓄がない世帯」は、およそ3世帯に1世帯以上の割合なのです。
貯蓄といっても、「日々の生活費はあるけれど、将来使えるお金はない」といった意味で答えている人もいると思いますが、いざという時に使えるお金が0円では、心もとないもの。前回の記事でもお伝えしましたが、貯蓄がゼロの人ほど、少しでも早く貯蓄を始めるべきです。ぜひ、「貯蓄専用口座」をつくって、1000円でも1万円でも確実に貯めていくようにしましょう。
人によって、必要なお金は大きく異なります。「中央値より多い」といって安心するのも危険ですし、「中央値より少ない」といって悲観するのも意味がありません。データはあくまでも参考情報として、「人生を豊かにするために、自分の場合はどのくらいのお金が必要か」を考えながら準備していきたいですね。
(文=西山美紀/マネーコラムニスト)