群雄割拠だったキャッシュレス決済サービスも、徐々に使えるショップの囲い込みが進み、現実的に使えて、お得なペイ払いが絞られてきた。なかでも「囲い込みグループ化」という意味でわかりやすいのが、3大携帯キャリアに紐付けられたキャッシュレス決済サービスだ。
しかし、その「使えるショップ」も細分化され、キャンペーンなども月ごとに変化するので、一見して「今どのペイがお得か」が、わかりづらくなってきている。そこで、この年末、3大キャリアに紐付いたペイ払いの「お得な1日」をシミュレーション、どのサービスが自分に合っているかを判別できるようにしてみた。
今回はNTTドコモが運営するd払いのキャンペーンを元に、最も得をするであろう1日のスケジュールを考察。ぜひ、これを参考に年末にポイントを稼ぎまくる1日を過ごしてみていただきたい。
600円の支払いで絶対500ポイントもらえる
d払いはドコモ口座へのチャージ(銀行口座、セブン銀行ATMなどから)、ドコモのスマホ料金と合算、クレジットカードの3種類からの支払い方法を選択できる。
還元率は店舗での支払いで0.5%、ネットでの支払いで1%。ちなみに、支払いにドコモが運営しているクレジットカードの「dカード」を登録すれば、さらに1%追加されるので、それぞれ1.5%、2%となる。なので、支払い方法はdカードにすると最も効率的にポイントが獲得できる。
そんなd払いも年末年始で多くのお得キャンペーンを実施中だ。それに基づき、理想的な1日のスケジュールを計画してみよう。なお、今回はより多くのdポイントを獲得するため、dポイントカードの提示が条件というキャンペーンも組み込んでいく。
まずは、腹ごしらえに朝食だ。ドコモではdポイント5周年を記念し「あり5とう祭」なるキャンペーンを1月11日まで実施中。これは期間中にdポイントカード提示(モバイルdポイントカードも含む、以下同)とd払いで600円以上支払うと、必ず500ポイントがもらえるというもの。また、5つ以上のお店で買い物をすると最大5万ポイントが抽選でもらえるキャンペーンも同時開催している(1等2.5万ポイント×期間中2回)。
グルメ系の対象店舗はマクドナルド、かっぱ寿司、すき家、ガスト、モスバーガーなどが揃っているが、今回は朝食なので軽めで健康的なイメージもあるモスバーガーで済ませたい。確実に500ポイントがもらえるので、ちょっと高級なメニューにもチャレンジできそうだ。
腹ごしらえもしたところで、「あり5とう祭」の2つめの特典を狙いにいく。抽選は1月11日まで2回あり、1等の2.5万ポイントは1000人に当たるので、割と現実味のある確率だ。抽選権獲得の条件は5店舗以上で、それぞれ600円以上買い物をすること。まずは身近なコンビニを攻める。3大コンビニはすべて対象店なので、これだけで3店舗は稼げる。
次に狙うのは年末年始の掃除用品や日用品だ。ここは対象店舗であるツルハドラッグに立ち寄りたい。さらに、電化製品が必要であればビックカメラ、ジョーシン、ノジマなども対象店なので足を運びたいところだ。
新年に向けて手頃な下着や靴下の購入を考えているのであればユニクロ一択。ユニクロも対象店舗なので、600円以上の買い物をすれば「あり5とう」の条件をクリアできる。ここまでくれば、5店舗目は軽くクリアできているのではないだろうか。
確実にポイントがもらえるキャンペーンが目白押し
昼までに「あり5とう」キャンペーンの条件をクリアし、晴れ晴れしい午後のスタートが切れた。家にストックしておく飲み物を買う時も、店舗を厳選しよう。まずウエルシアグループでサントリー対象商品をd払いで購入すると、本数に応じてポイントがもらえるキャンペーンを活用。5本50ポイント、10本120ポイント、15本200ポイントがもらえるので、ぜひエントリーして、購入したい。
ウエルシアの対象商品は炭酸系が多いので、バランスをとってお茶系も買っておきたいが、そんなときはマツキヨだ。こちらはエントリー後、dポイントカード(モバイルdポイントカード)を提示すれば、対象サントリー商品の購入本数に応じてポイントがもらえる。8本100ポイントからスタートし、以降8本につき100ポイントずつ、最大32本400ポイントまでもらえる。対象商品は「伊右衛門 特茶」シリーズなどで、愛飲している人には見逃せないキャンペーンだ。
さて、ラストは年末用の酒を購入してはいかがか。リカーショップ「やまや」では対象商品1点につき、50〜500ポイント進呈キャンペーンを1月3日まで実施中だ。購入の際にdポイントカードの提示が条件となる。
ネットの買い回りで最大還元率5%プラス
さて、これで外出中にできる限りのポイント稼ぎは行った。とはいえ、家に帰ってからもポイント獲得はまだ終わらない。この日が金曜か土曜だとしたら、12月の「d曜日」キャンペーンが利用可能なのだ。
d曜日キャンペーンは対象ネットショップでの買い物で最大還元率が5%追加されるもの。2サイトまでの買い物では2%が追加で還元され、3サイト以上の買い回り(1決済あたり3000円以上)達成で5%までアップする。これを達成すれば仮に5000円の買い物をした場合だと、通常50〜100ポイントに加え、250ポイントのボーナスが加算されるのだ。
対象サイトはアマゾンをはじめ、メルカリ、無印良品、TOHOシネマズなど多岐にわたる。ちなみに対象に含まれる「ふるさとチョイス」にてd払いで15000円以上支払うと、最大1万ポイントが当たるキャンペーンも実施中。これを機にふるさと納税デビューをしてみてはどうだろう。
かくして、dポイントを中心とした1日は幕を閉じる。この日だけで貯まるポイントは累計2000ポイントを超えた(通常利用分0.5〜2%のポイントも含む)。ポイントの付与は来年1月以降なので、自分へのお年玉として、いま貪欲に獲得してみてはいかがだろう。
(取材・文=清談社)