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本書の読みどころの一つは、同社がバジルシードドリンクと出会い、ヒット商品へと育てあげていくまでのプロセス。
特に、タイの飲料メーカーが持ちこんできたサンプル品の第一印象が「どぎついピンク色の液体の中に、カエルの卵状のものが標本のように詰まっている不気味な代物」だったために、約1年もかけて「日本人向けに」商品をカスタマイズしていったり、成城石井やIKARI、KOHYOなどの高級スーパーと取引を開始したことをきっかけに流行を作り出していく様は、「ヒット商品の誕生ストーリー」として読みごたえがあります。
また、そのような商品開発や販売活動の裏には、緻密に設計された経営戦略があったことも見逃せません。そこには同社の企業規模が「従業員20名足らず」であることを逆手にとった、巧みな「一人勝ち」戦略が隠されていたのです。
決して、お金や人材を潤沢に持っているわけではない一企業が、ユニークな商品を生み出し、市場を生き抜いていく姿は多くの企業人にとって痛快なはずです。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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