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疲労、感染症、重度の便秘…体調崩れやすい12月、仕事の効率向上のための生活改善法とは

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順天堂大学医学部附属順天堂医院の小林弘幸教授
 忘年会などお酒を飲む機会が増える12月、宴会続きの日々に流されて節制を欠けば、年が明けてもなかなか体調が整わず、そのまま花粉症の季節に入り、梅雨を迎える。よって、ビジネスパーソンが新年早々から高いパフォーマンスを上げるためには、12月にきちんと節制して生活習慣を崩さないことが重要だといわれている。

 つまり、自然環境と仕事のパフォーマンスは密接に関係しているともいえるが、順天堂大学医学部附属順天堂医院の小林弘幸教授(総合診療科)によれば、今年は特にパフォーマンスの落ちやすい環境だったと、次のように振り返る。

「秋から冬にかけては仕事のパフォーマンスが落ちやすい。疲労を感じやすく、免疫力の低下や自律神経の不均衡が原因で、感染症にかかりやすいからです。そして今年の夏は特に記録的な猛暑で自律神経がやられてしまい、災害の頻発でストレスを感じる人が多かったです。経済が上向いたと言われていても、現場は実感できず、それらの要素がボディーブローのように体にダメージを与えているケースが多く見られました」

 では多くの人が体の調子を崩したまま夏を終え、これから年末年始の忙しい時期を迎える中、体調を回復して良い状態をキープしていくためには、どうすればよいのか?

 小林教授は、5つの生活習慣改善ポイントを挙げる。

「第1に、早寝早起きで睡眠時間を確保する。第2に、夜のPCやスマートフォン(スマホ)などの操作は一切やめる。第3に、深酒と夜の食べ過ぎを控える。第4に、朝食を絶対に取る。第5に、シャワーで済ませないで必ず浴槽に入って20分間お湯に浸かる。お湯の温度は40度に設定する。このようにして生活習慣を立て直さないと、年末から年始にかけて今度はボディーブローでなく、カウンターパンチを喰らってしまい、年明け早々から寝込むことにもなりかねません。さらに12月は宴会なども増え、太りやすい時期なので、逆に体重を2kg落とすことを目標にするとよいでしょう」

●ストレスによる便秘、どう防ぐ?

 さらに自律神経の管理には、服の着方も重要だという。小林教授によるとコートを着用するかどうかは、寒さを感じる気温10度が基準だ。

「11度なら寒さを感じず、9度に下がると寒さがきつくなる。例えば18度の日にコートを着て電車の中で汗をびっしょりかいたら、自律神経がやられてしまいます」(小林教授)

 自律神経が乱れて発症しやすいのは便秘である。便秘は重度になると、数週間も便が排出できず腸にたまり体全体に悪影響を及ぼすケースや、外科的方法で便を取り出さなければならないケースもあるほど、時に危険な病気である。そんな便秘にかかる原因には、生活習慣だけでなくストレスも多い。便秘は若い女性に多い病気というイメージがあるが、小林教授は「50歳を過ぎたら、男性も女性も関係ないです。私の患者さんの男女比は5対5で、原因の多くがストレスです」と実態を明かす。

 日本で初めて「便秘外来」を開設した、腸のスペシャリストでもある小林教授は、便秘対策として次の3つを勧めている。

(1)腸の活動は午前0時過ぎにピークを迎え、睡眠前後の3時間に最も活発になるので、この時間帯に腸内環境を改善するヨーグルトを摂取する。

(2)5秒かけて鼻から息を吸い、10秒かけて口から息を吐く。これを3分間を目安に繰り返すと、体と心がリラックスして副交感神経の機能が高まっていく。