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賞味期限、実際より2割も短く設定?卵は生で2カ月もつ?お金が貯まる人の食品ロス回避法

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「Thinkstock」より
「お金を貯めたい」と思ったら、実は家庭内にも目を向ける必要があります。「1世帯当たり、何気なく年間6万円を捨てている」と聞いたら、驚くのではないでしょうか。


 実はこれ、1世帯(4人家族)当たりで無駄にして捨てている食品を金額に換算したもの。あまり知られていませんが、「お金を貯めたい」という人にとって、食品を捨てていることは、少しでも早く気づかなくてはならない大問題なのです。

 今回は、「食品ロス」問題の専門家に、「知らず知らずのうちに垂れ流している年間6万円分の損失を防ぐコツ」や「賞味期限と消費期限の実態」などについて、お話を聞きました。

家庭の食品ロス、全国で年間11兆円の試算も


 2016年10月に刊行された『賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか』(幻冬舎)の著者で、食品ロス問題専門家・消費生活アドバイザーの井出留美さんは、「京都府京都市の試算によると、家庭から出る食品ロスを金額換算すると、1世帯4人の場合、年間で6万円相当に上ります」と話します【※1】。

「さらに、ごみの処理費用として5000円かかるので、合計で6万5000円です。京都大学名誉教授の高月紘先生の試算によると、これが日本全国で起これば、年間総額11.1兆円に上ります。これらは、すべて“ごみ”として捨てられているのです」(井出さん)

『賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか』(幻冬舎/井出留美)
 お金をかけてつくられ、自分がお金をかけて手に入れた食品を、食べることなく捨ててしまうのは、お金をドブに捨てているようなもの。毎年毎年、6万円以上の無駄を生み出していたとは驚きです。

 とはいっても、日々忙しいのがビジネスパーソン。「食品を冷蔵庫に眠らせたまま、いつの間にか賞味期限や消費期限が切れていた」「野菜室の奥のほうで野菜が腐っていた」「食べきれなくて捨ててしまった」という方も多いのではないでしょうか。

 また、自分は「賞味期限を1~2日過ぎても大丈夫だろう」と思っても、家族が「絶対にダメ!」と、すぐに捨ててしまう場合もあるでしょう。そこで知っておきたいのが、井出さんの「賞味期限は鵜呑みにしなくてもいい」というアドバイスです。

賞味期限のウソ…卵は生で57日間食べられる!


「私は以前、大手食品メーカーに長年勤めていました。食品は命にかかわるものなので、安全性が第一。あまり知られていませんが、『万が一の場合を考えて、賞味期限は実際よりもかなり前倒しで記す』という食品業界全体のルールがあります。5日以内の日持ちのものは『消費期限』が使われ、それ以上のものは、おいしさの目安として『賞味期限』が使われるのですが、これらの表示の多くは2割以上前倒しになっています」(同)

『賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか』

卵の賞味期限は通常、産卵日から3週間だが、実は冬場なら57日間は生食可。卵に限らず、ほとんどの食品の賞味期限は実際より2割以上短く設定されている。だが消費者の多くは期限を1日でも過ぎた食品は捨て、店では棚の奥の期限が先の商品を選ぶ。小売店も期限よりかなり前に商品を撤去。その結果、日本は、まだ食べられる食品を大量に廃棄する「食品ロス」大国となっている。しかも消費者は知らずに廃棄のコストを負担させられている。食品をめぐる、この「もったいない」構造に初めてメスを入れた衝撃の書!

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