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秋津壽男「正しい医療or間違った医療はこっち!」

水虫の怖い話…冬こそ要注意、間違った対処法で酷い重症化の恐れも

文=秋津壽男/総合内科専門医、秋津医院院長

 しかし水虫の薬は素晴らしく進歩しています。ラミシールという内服薬ができて劇的に治癒率が上がりました。きちんと内服を続ければ爪水虫も治るようになっています。ただし肝障害の副作用が時に起きるため、定期的な血液検査が必要です。ところが最近ルリコンなどの次の世代の水虫薬ができて、内服をしなくても塗り薬で完治できるようになりました。残念ながらノーベル賞はもらえそうもないですが……。

 水虫の初期は湿疹と区別がつきにくく、間違ってステロイド軟膏をつける方がたくさんいます。アトピーや湿疹ならステロイド軟膏がすごく効くのですが、水虫にステロイド軟膏をつけると逆に悪化してしまうので要注意です。

 さらに厄介なことに「白癬疹」という水虫の患部の周りにできる湿疹や、水虫の塗り薬の副作用による「薬剤性湿疹」もあり、素人判断をせずに一度は皮膚科に相談したほうがいいでしょう。
(文=秋津壽男/総合内科専門医、秋津医院院長)

秋津壽男/総合内科専門医、秋津医院院長

秋津壽男/総合内科専門医、秋津医院院長

秋津医院院長、総合内科専門医。大阪大学工学部醗酵工学科を卒業後、和歌山県立医科大学医学部に入学。循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコー等を学ぶ。その後、東京労災病院等を経て、1988年に品川区戸越銀座に秋津医院を開業。現在、『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京系)にレギュラー出演中。著書に、「長生きするのはどっち?」「ガンにならないのはどっち?」古いワインの解説書の「古酒礼賛」などがある。

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