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松坂大輔、ダルビッシュ有に続く「大記録」誕生目前から一転......わずか5球で「天国」から「地獄」に転がり落ちた夏の甲子園・中越の悲惨すぎる敗戦

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「正直、ヤバいと思ってた。今までやられた経験がなかったので......」

 11日に行なわれた夏の甲子園・第5日目の1回戦、富山第一(富山)対中越(新潟)。9回裏を迎えた試合は「異様」な雰囲気に包まれていた。

 9回1死ランナーなし。スコアは0-0の均衡を保ったままだったものの、マウンド上の中越エース今村は、それまで富山第一に5四球を与えながら、1本のヒットも許していなかった。

 つまりは参考記録ながら「ノーヒットノーラン」が目前に迫っていたということだ。

「山の日」の祝日ということもあって超満員の甲子園。茹だるような暑さの中、一球一球に約5万人の緊張した視線が注がれる。

 それもそのはずだ。もしも"ノーノー"が達成されれば、夏の甲子園では横浜・松坂大輔が1998年に京都成章との決勝戦で記録した「伝説のノーヒットノーラン」以来の大記録。仮に甲子園という括りでも、2004年春のセンバツで東北のダルビッシュ有が達成して以来の快挙である。

 ヒットが出ないまま終盤になるにつれて「ヤバいぞ、ヤバいぞ」と騒ぎだしたのは富山第一のベンチだ。

 8回裏、エラーと2つの四球で得た2死満塁のチャンスでは富山第一・佐々木の強烈な打球が、そのまま相手投手・今村のグラブの中に吸い込まれるピッチャーライナー。まるで野球の神様がノーヒットノーランを望んでいるかのような結果に「球場の雰囲気が、完全に"記録"を期待するような感じになっていた」。

 そして、迎えた9回。先頭の岩城が中飛に倒れ、いよいよ大記録の足音が近づいてきた。「正直、ヤバいと思ってた。今までノーヒットノーランをやられた経験がなかったので」と次の打者・狭間が焦りを隠せないまま打席に入る。

 だが、無心で振り抜いた打球は右中間を破った。

 その瞬間、甲子園はまるで泡が弾けたように歓声、悲鳴、ため息といった様々なものに包まれた。最後の最後で張りつめていた緊張の糸が断たれ、逆に一瞬にしてサヨナラのピンチに追い詰められたのが、ノーヒットノーランを目前にしていた今村だ。

 それから"夢の大記録"への挑戦が途切れ、頭の中を整理できないまま今村が投げたのは、わずか5球だった。

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