消費者が企業活動に抱く疑問を考察するサイト ビジネスジャーナル ⁄ Business Journal
佐藤 30歳そこそこで、自分が動かずに、人に動けと言っても、誰もついてきません。人を動かすためには、自分が人一倍動かないと。上にいい顔をしても、下がついてこないのでは話になりません。ですから、上司に「あれはどうなっているか?」と聞かれたら、「すでに調べておきました」という返事をしながら、きちんと雑用もこなすことができないとダメですね。長時間労働になりがちですけれども、それは仕方ない。
でも、そういう人が出世しています。上司は、自分の仕事を楽にさせてくれたり、役に立つ人間は可愛いに決まっていますよ。それに、自分から動く人には部下もついてきます。
私の知る限り、銀行で一番早く支店長になった人とか、商社で一番早く課長になった人というのは、例外なく一番動いている人です。
ーー結局、できるだけ1つの会社にとどまり、地道にノウハウをためるのがよいということでしょうか?
佐藤 いや、私の取材してきた経験で言うなら、独立して成功している人には、企業の大小は問わず、八百屋さんでも豆腐屋さんでも、親が経営者という人が多いですね。親や親戚に独立志向の強い人が多ければ、独立を考えてもよいかもしれません。
人は、遺伝子的にも環境的にも、いやでも親の影響を受けます。親戚が自営業者ばかりという人は、やはり独立心旺盛で自営業者に向く反面、自己主張が強くてサラリーマンには不向きな人も多い。反対に、がちがちのサラリーマン家庭で保守的に育った人が、急転換して独立を目指そうとすると、どこかで無理が出たりしますが、組織で結果を出すサラリーマン素質は、自分が思っているより高かったりするのです。「自分の親の仕事は何か?」を起点にキャリアを考えるのも、1つの手ではないでしょうか。
(構成=編集部)
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