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『ムカつくことには合理性がある~若き老害・常見陽平が吠える』(12月21日)

バカで屈辱的な宴会芸は、最高の新人教育である やりすぎると怒られ、真面目だとスベる

文=常見陽平/評論家、コラムニスト、MC

宴会芸は人を育てる」とさえ思うようになった。企画力、実行力、リスク管理、チームワーク、会計など、すべてのスキルがアップする。だから、企業においては新人教育の意味も含めて宴会芸を新人に任せるのである。

 先輩をいじりすぎる、危険な行為をする、羽目をはずすと怒られてしまう。しかし、真面目なことをやってもウケない。このバランスの取り方、修羅場の乗り越え方などが、いちいち仕事に生きるのである。

 いつしか、宴会芸のデキない奴は、仕事がデキないとすら思うようになった。そして、自分の宴会芸に絶大なる自信を持つようにもなった。今では、そんな自分のことを、褒めてあげたい気分で胸がいっぱいだ。

 とはいえ、コンプライアンスには注意だ。某社では、小島よしおの「そんなのかんけーねー」が流行った頃、「宴会でやる際は、着衣のもと行うように」という通達があったという。リスク管理をしてこそ、デキる男である。

 というわけで、宴会芸シーズンである。妖怪ウォッチの「ようかい体操第一」を超える宴会芸に我々は取り組もうではないか。ぜひ、宴会芸を新人教育に生かしていただきたい。そして、先輩たちは宴会芸でレベルの差を見せつけろ。宴会芸は、日本が世界に誇る文化なのだ。
(文=常見陽平/評論家、コラムニスト、MC)

常見陽平

評論家、コラムニスト、MC。北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。リクルート、玩具メーカー、コンサルティング会社を経てフリーに。雇用・労働、キャリア、若者論などをテーマに執筆、講演に没頭中。著書に『「できる人」という幻想 4つの強迫観念を乗り越える』(NHK出版新書)、『最新版 就活難民にならないための大学生活30のルール』(主婦の友社)など多数。

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