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町田徹「見たくない日本的現実」

望月環境相と宮沢経産相、国のエネルギー政策と逆行で批判続出 国民生活に甚大な影響懸念

文=町田徹/経済ジャーナリスト

 確かに、2つの役所による人為的な規制は、ようやく福島第一原発事故をきっかけに始まろうとしている発電の自由化に水を差す懸念がある。発電市場の競争環境を大きく歪めずに、温暖化ガスの削減策を導入したいのならば、発想の転換が必要だ。例えば、化石燃料の輸入段階で一定の税を課すことによって、CO2の排出をコスト化する炭素税(環境税)を導入するようなアイデアは有効かもしれない。

 石炭火力発電の最新設備への移行を円滑に促すとともに、業界の都合や省益に左右されないCO2削減の最適解を導き出せるか、政権の力量が問われている。
(文=町田徹/経済ジャーナリスト)

町田徹/経済ジャーナリスト

町田徹/経済ジャーナリスト

経済ジャーナリスト、ノンフィクション作家。
1960年大阪生まれ。
神戸商科大学(現・兵庫県立大学)卒業。日本経済新聞社に入社。
米ペンシルべニア大学ウォートンスクールに社費留学。
雑誌編集者を経て独立。
2014年~2020年、株式会社ゆうちょ銀行社外取締役。
2019年~ 吉本興業株式会社経営アドバイザリー委員
町田徹 公式サイト

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