ビジネスパーソン向け人気連載|ビジネスジャーナル/Business Journal
本人や家族が、日常生活でなんの問題がないにもかかわらず早期に認知症だと診断されると、医療費がかかり、心理的にも不安になるだけで、何もいいことがないという場合もあるわけです。困っていることがないわけですから、医療を受けても何もメリットがないかもしれず、逆に医療費や薬の副作用という害だけという状況に陥りやすいわけです。
認知症にとって大事なのは早期発見ではありません。認知症患者の生活上の困難をきちんと把握し、それに対処することです。
(文=名郷直樹/武蔵国分寺公園クリニック)