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榊淳司「不動産を疑え!」

実は日本中に溢れる深刻な欠陥新築マンション、なぜ住民は泣き寝入り?売主企業の恫喝

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 その内、管理会社のフロントが組合の理事たちにささやきかける。

「この程度のことであまり騒がれると、悪い噂が立ってこのマンションの資産価値に悪い影響が出ますよ」

新築マンション購入は「ババ抜き」

 管理組合の理事たちは、基本的にそのマンションの区分所有者である。誰しもが「もし売る場合には、できるだけ高く売りたい」と考えている。「あのマンションは欠陥建築らしい」とか「裁判でもめている」と世間から見られてしまうと、いざ売るときに安くなってしまう。

 結局、多くの管理組合が諦めてしまう。つまり、組合の費用で不具合を補修することになるのである。

 これが、世間から欠陥マンションの実態を隠している構図である。

 新築マンションには多かれ少なかれ必ず不具合や欠陥がある。住めなくなるほどの致命的な欠陥は少ないが、健康を損ねる程度の不具合なら100物件に1つか2つはあると私は考えている。

 あの東日本大震災の後、私のところにも多くの相談が寄せられた。しかし物件名を挙げて紹介すると、それこそ資産価値に影響する。だから書けない事例は多くある。
 
 ひとついえることは、新築マンションを購入するということは、1枚か2枚のジョーカーが交じっている100枚のカードから、1枚を抜き出すババ抜きみたいなものなのである。運が悪ければ、ババを引いてしまう。それは、どうにも防ぎようがない。
(文=榊淳司/榊マンション市場研究所主宰、住宅ジャーナリスト)

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