ビジネスパーソン向け人気連載|ビジネスジャーナル/Business Journal

「貯める」も大切だが、その前に「借金しない」はもっと大切
『いま、働く女子がやっておくべきお金のこと』(中村芳子/青春出版社)
その考え方を身につけた、という前提で、今回は「貯める」具体的な話をしようと思ったのだが、それよりも大切なことがあることを思い出した。「借金をしない」ことだ。
「はたらけど はたらけど猶(なお)わが生活(くらし)楽にならざり」という歌があるが、もしあなたが、「はたらけど、はたらけど、なおわが貯金ちっとも増えざり」と感じているなら、きっとこれが問題だ。借金。
リボ払いやクレジットカード払いも借金
老後貧困にならないためには、働き続けることが第一。そして、働きながら貯金することだ。ところが「働いているのに、働き続けているのに貯まらない!」という人たちがいる。共通の問題は、借金を抱えていることだ。
(1)わかりやすい借金
給料日前に生活費や交際費が足りなくなって気軽に使ってしまう消費者金融、カードローンというのは、わかりやすい借金だ。足りないから借りる、という自覚が本人にあるから「これはちょっとヤバいな」という危機感がある。「今月はちょっと出費を抑えて、借りた分を返さなきゃ」と普通は考える。ただし、考えたからといって実行できるとは限らない。生活費を月15万円でやりくりすべきところ、5万円足りなくて借金して月20万円使ってしまったのだ。誘惑に弱く、意志が弱く、計画性がないということ。
よほどの覚悟を決めて、数カ月欲望を抑えて節約して、やっと達成できる。大変だけどがんばらなくちゃ。ここで1回きりで立て直せば、借金なしの生活に戻れる。「一度だけ」「すぐに返せば利息ゼロ」と思って利用すると、常時借金状態に陥るから、気をつけたい。