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筈井利人「陰謀論を笑うな!」

ロシアゲートは、トランプ大統領追放クーデターの可能性…国家とメディアの陰謀

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 このディープ・スロートの「正体」は現在、ウォーターゲート事件の「公式見解」としてマスコミで流布されているものの、納得できない点が少なくない。

 フェルトは02年になるまで、自分がディープ・スロートだと家族に話したことがなかった。話した頃は脳卒中で倒れて衰弱し、正気を失いがちだった。自分がディープ・スロートだと「告白」した雑誌の記事も、顧問弁護士の代筆だった。フェルトの娘によると、名乗り出た動機の一つは金銭だったという。

『大統領の陰謀』の出版を担当した著作権代理人によると、最初の草稿はできが悪く、出版社から前払いした原稿料を返せとまで言われていた。そうしたなかウッドワードが、出版前から映画化の話を持ち込んだ俳優ロバート・レッドフォードらと会食をした直後、それまで一度も話したことのなかったディープ・スロートという人物を入れるというアイデアを突然伝えてきたという。

 ディープ・スロートに関するエピソードは映画にドラマチックな効果をもたらした。ウッドワードがディープ・スロートに会うのは深夜の暗い地下駐車場。会う日には前もって、自宅のバルコニーに置いてある、赤旗を差した花瓶の位置を動かして合図にする。尾行されないようタクシーを乗り換え、目的地をめざす。まるで映画向けの演出のようだが、すべて本に書いてある。

 しかしジャーナリストのジム・ホーガンによれば、ウッドワードが当時住んでいたアパートの部屋は6階にあり、狭い中庭から見上げてもバルコニーにある旗は見えないという。
 
 事件当時のワシントン・ポスト編集主幹で、ウッドワードらの上司として陣頭指揮をとったベン・ブラッドリーでさえ、ディープ・スロートのエピソードについてこう語る。

「花瓶のエピソードは本当にあったのかな。……どこかの駐車場で会ったというけれど、1回か、50回か。何回か知らないが。……どうもすっきりしない」

 政治コンサルタントで作家のロジャー・ストーンは、ディープ・スロートという一人の人物は実在せず、実際は何人かの情報源の合成だとみる。フェルトはその一人だったかもしれないが、フェルトの情報権限は限られていたという。

政治権力闘争とメディア

 もしディープ・スロートがフェルト一人ではなく、何人かの合成だとすれば、ウッドワードは真実を明らかにしていないことになる。なぜか。考えられるのは、ほかの情報源を隠すことだ。フェルトだけがディープ・スロートだったことにして、情報源だったことがわかっては都合の悪い人物を、秘密のままにしておくことだ。

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