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山崎俊輔「発想の逆転でお金に強くなる『お金のトリセツ』」

確実に来る「人生100年時代」を耐え抜く方法…上世代の常識は、まったく通用しない

文=山崎俊輔/フィナンシャル・ウィズダム代表

「ライフプラン2.0」というのは、バブル世代から団塊ジュニア世代、今アラフォーからアラフィフに移りつつある世代の生き方です。

 転職は比較的増えましたが、まだひとつの会社に勤め続ける人もたくさんいます。家を買う人がほとんどですが、買ったあと家の値段が下がってしまった人もたくさんいます。

 結婚するかどうかは自由になってきました。4人に1人以上が未婚のまま定年退職の年に達します。結婚した場合、共働きが当たり前のスタイルになっていますが、基本的に共働きしないと子育ては大変です。

 国の年金はじりじり下がり続け、破綻はしなくても余裕がある金額ではありません。退職金も景気が悪い時期にモデル額が減らされ、今でも金額は戻っていません。人生は90~100歳を視野に置くべき世代です。

「ライフプラン2.0」は変化の過渡期にある生き方です。問題がいくつもあらわれ、解決策をまだ見いだせていない時代ともいえます。

 これに対し、「ライフプラン3.0」の中心となるのは、これから社会人になる世代と、すでに社会人となっているアラサーよりも若い世代です。そして、前世代のモデルをまねしてはいけない世代になります。

 では、これから結婚を考えたり、転職や住宅購入を考える世代は、何を考えていくべきなのでしょうか。

お金のトリセツは、親や先輩のライフスタイルをまねられないと思え

『LIFE SHIFT』や「ライフプラン3.0」の示唆を数百文字でまとめるのは不可能ですが、ポイントをあえて挙げれば、「親や先輩の生き方、お金の使い方はまねなくてもいい」ということになります。たとえば、以下のような変化がこれからやってくるのが、100年人生時代です。

・転職は当たり前になる。40歳でも50歳でも転職をする年齢はもう関係ないし、自分の働く業種や仕事の価値が下がったときは、違う仕事に移ることもためらってはいけない。働く年齢は今よりも上昇し、75歳でもおかしくはない。

・結婚したら共働きして、子育ても「共育て」することが当たり前と考える。マネープランの観点からも共働きはもはや必須だし、失職のリスクを考えても共働きが助けとなる。

・人間関係は重要になる。友人関係、地域コミュニティ、趣味のつながりなどを持つことは100歳まで生きるうえで欠かせない。独身でも既婚者でも人間関係は重要だが、独身者はより強く意識する必要がある。

山崎俊輔/フィナンシャル・ウィズダム代表

山崎俊輔/フィナンシャル・ウィズダム代表

1972年生まれ。中央大学法律学部法律学科卒業。企業年金研究所、FP総研を経て独立。個人の資産運用や老後資産形成のアドバイスが得意分野。日経新聞電子版やYahoo!ニュースなど多数連載を持つ。月間PVは200万以上。
フィナンシャル・ウィズダム代表 ファイナンシャルプランナー
financialwisdom

Twitter:@yam_syun

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