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自民党、安倍首相降ろしの動き…次期首相に「石破茂」担ぎか

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安倍首相(日刊現代/アフロ)

 田中角栄元首相や竹下登元首相を源流とする自民党の派閥・平成研究会で起きた額賀福志郎会長を引きずり降ろすクーデター、「額賀降ろし」。主導したのは参議院議員だったが、後ろで糸を引いていたのは、青木幹雄・元自民党参議院議員会長だった。

 その青木氏は、引退後も国会議事堂や自民党本部に近い平河町の砂防会館別館に個人事務所を構える。砂防会館は55年体制下の自民党全盛期の政治の舞台だった。自民党本部が一時入居していたこともあったし、田中角栄氏の田中派(木曜クラブ)の事務所や田中氏の個人事務所、中曽根康弘元首相の個人事務所があったのも砂防会館だ。砂防会館は現在、本館は建て替え中。今は別館だけが使われている。

 その砂防会館別館に個人事務所を構える自民党OBは、青木だけじゃない。古賀誠・元自民党幹事長や森喜朗・元首相の事務所もある。

「青木さんは週1回は事務所に顔を出す。水曜日のことが多い。古賀さんと頻繁に会い、森さんとも話をしている。そんな青木さんが最近周辺に話しているのは、『動くのは7月以降』。

 意味するところは、9月の総裁選に向け、6月の通常国会閉幕を待って動くということ。平成研の領袖から額賀を降ろし、竹下亘・自民党総務会長(竹下登氏の弟)へバトンタッチさせたのは、総裁選を睨んでのことだ」(永田町筋)

 青木氏は総裁選出馬が固い石破茂・元自民党幹事長について、「派閥(平成研)を出て行った人だけど、数(推薦人)が足りないなら、こっちにはたくさん人数があるから」などと話しているという。

「古賀氏はいまも宏池会(岸田派)に厳然たる影響力がある。前回総裁選は、最終的には立候補者が安倍首相1人で、投票にならなかったものの、野田聖子氏の擁立に動き、宏池会の若手を野田氏の推薦人にしようとした。

 今度の総裁選も当然、なんらかのかたちで動くだろう。つまり、青木―古賀ラインで、安倍3選を阻止する動きを見せ、一泡吹かせようということだ」(同)

 そして、青木氏の事務所には、二階俊博・自民党幹事長も足しげく通っている。二階氏は自ら志帥会という派閥を持っている。

「安倍一強」に暗雲


 そんななかで、安倍晋三首相は総裁3選に向け、実は焦りを感じているという。

「内閣支持率が下がらず、ほかに有力な候補者がいないということで3選は固いと世間は見ているが、そうではない。江崎鐵麿・沖縄北方担当大臣の辞任に伴い、福井照氏を起用したが、これは総裁選向けの二階派対策。福井さんは過去に温泉ハレンチ写真が週刊誌に報じられ、架空の出資話を持ち掛けたとして民事裁判も起こされるなど、スキャンダルまみれ。8日発売の『週刊文春』(文芸春秋)と『週刊新潮』(新潮社)のトップはともに福井さんの件。もっとほかに適任者がいるだろうに、二階派枠の江崎さんの代わりは同じ二階派からということで、二階派の意向を受け福井さんになった。安倍さんが自民党1~3回生を公邸に招いて食事会を重ねているのも、総裁選に向けて自らに手なずけておくのが狙いだ」(別の永田町筋)

 厚労省の調査異常データ問題を受け、働き方改革関連法案から裁量労働制の拡大部分を外さざるを得なくなり、「首相の求心力低下」「総裁選に打撃」などと新聞に書かれた。さらに森友学園への国有地払い下げ問題で、財務省が決裁書類を改ざんした疑いまで浮上し、「安倍一強」に暗雲が垂れ込めてきた。

 青木―古賀ラインはニンマリしているかもしれない。
(文=編集部)

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