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和歌山市、公募前に他県のツタヤ図書館視察で疑惑浮上…市の担当者は「記憶にない」連発

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和歌山市が開示した1400枚の資料は97%が黒塗りだった

 10月2日付当サイト記事『和歌山市、他県のツタヤ図書館を運営事業者コンペ前に視察…出来レース疑惑、文書を廃棄』にて、筆者が和歌山市に新図書館建設に関する関係者連絡会議資料を開示請求したところ、1400枚超のほぼすべてを黒塗りで開示されたが、読み取れる部分に関する分析結果をお伝えした。

 とりわけ筆者の目に奇異に映ったのが、ツタヤ図書館発祥の地・佐賀県武雄市を合同視察していたことである。南海和歌山市駅前再開発のプロジェクトを検討し始めたばかりの段階で、調整会議のメンバーである南海電鉄と和歌山県庁の職員らが大挙して「武雄詣で」をしていたのだ。

 実は、2016年3月に和歌山市と同じく駅前にツタヤ図書館を新築した宮城県多賀城市では、まだ何も決まっていない13年7月の段階で市教委の職員が武雄市を視察していた。このとき、両者は開館へ向けた議会対策など、あたかも図書館の運営委託先がカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に決定したかのごとく、実務的な打ち合わせまで密かに行っていた。多賀城市はその実態をひた隠しにしていたが、内部告発によって暴露された。多賀城市が一民間事業者とあからさまに癒着し、公募もせずに委託先を決定していた構図が浮き彫りにされた格好で、その不透明なプロセスが週刊誌等で厳しく批判された。

 和歌山市の武雄詣では、まるでそうした多賀城市でのツタヤ図書館建設手順をなぞっているかのようにみえる。

 そこで筆者は、武雄市視察に関する記録を追加で和歌山市に開示請求をしたところ、意外な事実が次々と浮かび上がってきた。

多賀城市が隠蔽していた武雄市視察の復命書。内部告発によって、指定管理者決定の1年以上前からCCCと市教委が密談していたことが暴露された。

 結果は「一部不開示」で、肝心の視察内容が報告されているはずの「復命書」(報告書)については、「保管期間(1年)終了により廃棄」とされた。職員が同行した和歌山県庁にも同様の開示請求を行ったが、こちらも復命書は「廃棄のため不存在」だった。

和歌山市が県と南海電鉄との三者で武雄市を合同視察したときの復命書を開示請求したところ、「保存期間満了により廃棄したため不存在」と回答

 開示されたのは、「旅行命令簿」と題された書類だけ。出張日程は、「平成26年11月12~13日」、出張者は市の職員だけで4名。「旅行命令簿」も4人分あったが、いずれも旅行日程と交通費や宿泊費等の費用が書かれた明細書のようなものである。同じ内容で請求した和歌山県庁も、「旅行命令簿」3人分が開示された。

市が開示した旅行命令簿は、出張した4人分あった

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