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【森友偽装写真Ⅱ】

【森友問題】財務省、第2の改ざん事件か…埋設ごみの試掘写真に次々と偽造が発覚

文=青木泰/環境ジャーナリスト
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 中道組が3mまでの埋設ごみを撤去し、土壌改良工事として整備した学園用地に対して、16年当初から藤原工業(株)は校舎建設工事に入る。同年3月11日に工事中であった学園用地の地下深部から「新たな」埋設ごみが出たとし、3日後の3月14日には近畿財務局財務省)、大阪航空局(国交省)が現地で立ち会い、深部にごみがあるかどうかの試掘を行うよう指示を出す。

 同年3月30日、試掘によって掘削した掘削穴(1か所)や掘り出した埋設ごみの盛土計17カ所の写真を近畿財務局が、「17枚写真資料」として撮影した。

 4月5日には深部から掘削したことを示す掘削穴などの様子を21枚の写真として大阪航空局が「21枚写真資料」として撮影する。これらの写真撮影の後、近畿財務局と大阪国空局は新たな埋設ごみが2万トンあると計算し、その分8億円を値引きして森友学園との契約に入っている。つまり、2つの写真資料は、格安払い下げにおいて極めて重要な位置を占める資料といえる。

 11月5日に参議院議員会館で行われた記者会見で小川議員は、その写真資料は偽装されたものであることを証拠と共に発表した。この写真資料は、8億円値引きの計算根拠とされていたため、8億円の値引きの根拠がないと指摘した。

試掘写真―同じ写真を別写真と説明

 前回記事の写真1で見たように、写真3と写真16は、同じ場所を撮影した写真であるのに、約50mも離れた場所の掘削した埋設ごみを積み上げたものと説明していた。

【森友問題】財務省、第2の改ざん事件か…埋設ごみの試掘写真に次々と偽造が発覚の画像1写真2 17枚写真の写真(4)と写真(17)

 同じ場所の写真を2カ所の異なった場所の写真として示したのは、「17枚写真資料」では写真(3)と写真(16)だけでなく、写真2の写真(4)と写真(17)も同様であり、試掘の後、学園用地内に約25m離して別個に積み上げられていたと説明されていた。確かに、少し見ただけでは、写真(4)と写真(17)は違う場所で撮影されたようにみえる。しかし写真(4)を見ると、右側の下のほうの青いボトルと左側の粘土でひび割れた塊が特徴的である。そして写真(17)の積み上げられた山裾の左側の端を見ると、青いボトルと粘土の塊が見える。

 そこでこの部分を拡大したのが、写真(17)-aである。青いボトルの位置や粘土の塊、特にひび割れている状態を見て取ることができ、写真(4)と写真(17)と同一であることがわかる。つまり写真(4)は、写真(17)の積み上がった埋設ごみの一部分を撮った写真であり、同一の埋設ごみだったことがわかった。

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