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ツタヤ図書館、建設で談合疑惑浮上…和歌山市、入札前から特定業者と資金計画について会議

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南海・和歌山市駅(「Wikipedia」より」)

 公共事業の落札者が、入札の2年前に“談合”で決まっていた。

 今秋、新装開館が予定されている和歌山市民図書館の建設を含む再開発プロジェクトに関して、談合の動かぬ証拠が出てきたのだ。

 同館は、南海電鉄・和歌山市駅前に移転後、全国でレンタル店「TSUTAYA」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)を指定管理者に選定、いわゆる「ツタヤ図書館」として開館することが決まっている。その不透明な選定過程を当サイトでは、これまでたびたび取り上げてきたが、今度はその図書館が入る総事業費123億円の再開発プロジェクトに、談合疑惑が飛び出してきたのだ。

 下の図は、新図書館が入る予定の駅前再開発について、市民が市に情報開示請求を行い、2月4日に開示された文書である。


 施主である南海電鉄が、設計関連業務の指名競争入札を実施。「資金計画作成業務」「基本設計業務」「実施設計業務」など、横列に並んだ業務について「入札日」や「予定価格」「契約額」が記載されている。

 これら一連の設計関連業務をアール・アイ・エー(RIA)がすべて落札した。5つの業務の落札総額は、4億円を超える。

 注目したいのは、最初の「資金計画」の入札日が「平成28(2016)年8月1日」となっている点である。

 一般常識で考えれば、このあとにRIAが資金計画を立案して発表するはずだ。ところが、そこから溯ること1年半前の関係者会議の席において、すでに同プロジェクトの資金計画がRIAによって発表されていたことが別の資料からわかった。それが下に示した会議資料だ。


「南海和歌山市駅周辺活性化調整会議 幹事会 記録」と題された文書の日付は「平成26(2014)年12月17日」となっている。下段の「内容」には「南海和歌山市駅前市街地再開発事業の資金計画について」と印字されている。

 つまり、落札日よりもずっと前に資金計画は作成されていたのだ。

 南海電鉄と和歌山市、和歌山県の三者が集まる関係者定例会議の席で堂々と発表されていたのだから、「あからさまな談合」とのそしりは免れないだろう。

 新図書館が入る総事業費123億円の同プロジェクトは、南海電鉄に対する補助金だけで64億円に上り、駅ビル完成後に市が新市民図書館を30億円で買い取る分も入れると、総額で94億円もの公金が投入される予定だ。

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