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明石・泉市長、任期満了直前に辞職で4月に再び市長選挙…巨額税金を二重に浪費の愚行

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明石市の泉房穂市長の出馬会見

 道路拡張をめぐる土地買収交渉が遅れていた担当職員へ「火つけて燃やしてこい」など、ヤクザ顔負けの暴言が明るみに出て辞職した明石市泉房穂前市長(55)が「出直し選挙」で圧勝、3選した。事実上の対抗馬の北口寛人前県議(53・元市長)とは、8万795票対2万6580票と大差だった。

 泉氏は投開票された3月17日夜、選挙事務所に現れたが万歳もせず、神妙な顔つきで「混乱を招いた。してしまったことは消せません」などと詫びた。今回の「暴言出直し選挙」で泉氏は、怒鳴ったり泣いたりと、まるで「吉本新喜劇」のような様相をみせたが、泉氏は相当したたかだった。

 手厚い子育て支援政策などが評価され、明石市は過疎化に苦しむ地方都市にあって例外的に人口が増加するなどし、全国の自治体が勉強に来るほどだ。加害者からの賠償金が滞る犯罪被害者に市が立て替え払いする条例までつくった。「暴言」にもかかわらず、子育て中の若い母や犯罪被害者などから出馬を求める声が相次ぐ。しかし、今回の圧勝は政策が評価されただけなのか。

 泉氏の暴言が発覚した当初は、猛烈な批判が市役所に殺到したが、すぐに「市民の安全のためやろ。俺が土下座しに行ったる」などの音声がメディアで公開されると「情熱のあまりの暴言叱責やっただけや」「市長は純粋。悪いのは怠慢な職員だ」といった声が逆に強まった。道路拡幅予定の個所では、かつて死亡事故が起こっていた。筆者はその事故への泉氏の思い入れが強かったのかと思ったが、泉氏は会見で「いつ頃の事故か」と聞かれても、詳細を把握していない様子だった。署名を手に出馬を求める集会で泉氏がボロボロと泣く姿も、市民の共感を呼んだ。人気投票の要素も強かったのだ。

「選挙の私物化」

 今回の選挙について政策提言市民団体「市民自治あかし」世話人代表の松本誠氏(75・元神戸新聞記者)は「選挙の私物化」と手厳しい。

「1カ月逃げまくって市民への説明責任を果たさなかった泉氏は、電撃的な辞職によって3月議会もすっぽかした。暴言についての説明も、自らが提示した予算の重要な審議に姿を見せないのも完全な責任放棄です」(松本氏)

 3月2日の市民団体の公開討論会には他の候補はすべて参加したが、泉氏は「謹慎中の身なので」と参加しなかった。

「ところが討論会の翌日には『市長継続を求める署名』推進グループの集会に出て、6日には報道関係者に出馬を明かし、7日の発表となった。死んだふりして本当は最初から出るつもりでした」(同)

 松本氏は泉氏の動きを、1986年6月の衆参同時選挙で自民党が圧勝した「死んだふり解散」にたとえる。「死んだふり出馬」ともいう。当時、衆院の定数問題で違憲判決が出ていた。中曽根康弘首相率いる自民党は公職選挙法改正を提案し通過させた。周知期間などがあったことから「解散はない」と後藤田正晴官房長官に言わせた中曽根首相は突然、国会を召集し衆院を解散する。社会党など、油断して準備不足の野党は大敗した。

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