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ケンタッキーのアイスコーヒーが安くておいしすぎる…クーポン利用の各店舗徹底比較

取材・文=清談社
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日本上陸は1970(昭和45)年で、すでに50年近くの歴史を誇るケンタッキーフライドチキン(写真は編集部)

 強烈な猛暑もようやく落ち着き、秋の風が吹き始めた。しかし、スーツ姿で外回りを続ければまだまだ汗ばむ陽気であることに変わりはなく、ビジネスマンにとって、冷たいアイスコーヒーを飲んでリフレッシュすることは死活問題といえる。そこで、1杯のアイスコーヒーをよりお得に飲むために、さまざなクーポンを徹底比較してみた。

【コンビニ】ローソンのMサイズがヤバい

 いまではすっかりお馴染みになった、コンビニのセルフコーヒー。手軽で味もそこそこなので、「アイスコーヒーを飲みたい」と思ったときのファーストチョイスという人も多いだろう。

 まずは価格だが、コンビニ各社はどこもアイスコーヒーは100円からで統一されている。まずはコンビニ4社のアイスコーヒーの、サイズ別価格を書き出してみた。

セブンイレブン
アイスコーヒーR:100円/アイスコーヒーL:180円

ファミリーマート
アイスコーヒーS:100円/アイスコーヒーM:180円/アイスコーヒーBIG:250円

ローソン
アイスコーヒーS:100円/アイスコーヒーM:150円/メガアイスコーヒー:270円

ミニストップ
アイスコーヒーS:100円/アイスコーヒーR:150円

 いちばん小さいサイズをファミマ、ローソンは「S」、セブンイレブンは「R」と呼んでいるが、ミニストップは「S」の上に「R」サイズがある。冷静に比較すると混乱してしまうが、ここで注目してほしいのは、ローソンの「M」、ミニストップの「R」が他社よりも30円安いことだ。

 しかしながらコンビニ各社の公式アプリなどでアイスコーヒーのクーポンを探してみると、調査時点で見つかったのはローソンだけで、しかもMサイズが20円引きになるクーポンだった。

 ということで今回はクーポンでお得にというテーマなので、ローソンMサイズ120円がベストとなる。

 ちなみに、セブンイレブンの公式アプリでもアイスコーヒーのクーポンが配信されたことがあるようだが、調査時点では確認できなかった。またファミリーマートでは、5杯飲めば1杯無料になる「コーヒースタンプ」を実施中。クーポンではないが、5杯確実に飲むならお得度は高い。

 ただしコンビニコーヒーの弱点は、やはりテイクアウト需要ということだろう。最近ではイートスペースを設置する店舗が増えているものの、ゆっくり落ち着ける雰囲気ではないので、「コーヒーを飲んで一息つく」までを求めると、そもそもコンビニ自体が選択肢から外れる。

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すっかりおなじみとなったコンビニのコーヒーサービス(写真は編集部)
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店員さんに作ってもらえるのがローソンのいいところだ(車両と編集部)

【ファーストフード】マックは激混み、ケンタが穴場

 格安コーヒーを飲める場所として、次に候補となってくるのがファーストフード系だ。最近では落ち着ける内装の店舗も増えているので、ちょっとした休憩にも利用できる。

 まずは店舗数の多いマクドナルドだが、「プレミアムローストアイスコーヒー」は通常価格がSサイズ100円、Mサイズ150円と、クーポンを使わなくても十分安い。SサイズとMサイズでは値段が1.5倍だが、容量もちゃんと1.5倍になるので、コスパが悪くなることもない。

 公式アプリでは、このMサイズが120円になるクーポンが配布されているので、コンビニコーヒーと価格でも真っ向勝負できる。しかし、マクドナルドは一時期の低迷からV字回復していて、どの店も混んでいる。店内でゆっくりしたい人には不向きかもしれない。

 ケンタッキーフライドチキンでは、「深煎りリッチアイスコーヒー」Mサイズ240円だが、公式アプリのクーポンを使えばなんと100円になる。割引率は約60%、しかもMサイズなので、深煎りでリッチなコーヒーをガブ飲みできる。

 しかもケンタッキーはテイクアウト客が多いようで、店内は空いている。100円コーヒーで長居しても後ろめたさを感じにくいのも利点だ。

 また、ちょっとしたお茶うけが欲しいなという気分のときに最適な「ドリンクS+ポテトSセット」420円が330円になるクーポンもあった。いずれにせよ、ケンタッキーでチキンを食べずに過ごすという、通っぽいチョイスだ。

 俗っぽさがたまらないロッテリアの目玉は、「メガアイスコーヒー」だ。「メガ」は通常250円のアイスコーヒーの倍のサイズとなるが、値段は290円。心ゆくまでアイスコーヒーを楽しみたい人向けの商品だ。メガアイスコーヒーだけが安くなるクーポンはなかったが、「メガアイスコーヒー+ポテトSサイズ」470円が370円になるクーポンは見つかった。

 ただし、ロッテリアのコーヒーはファーストフード店のなかでは量が少ないといわれている。コスパの面では、「メガアイスコーヒー」を利用して、ようやくケンタッキーやマクドナルドといい勝負になるといったところだ。

 ワッパーが根強い人気のバーガーキングでは、通常価格240円のアイスコーヒーMサイズが150円になるクーポンがあった。十分におトクではあるが、ケンタッキーが100円、マクドナルドが120円になるクーポンを配っているので、見劣りしてしまう。

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“肉だけお持ち帰り”なイメージの強いケンタッキーフライドチキンだが、実は……(写真は編集部)

【カフェチェーン】スタバ、上島は割高、サンマルクは意外と狙い目

 チェーン系のコーヒー店で店舗数が多いのはスターバックスだが、価格が高い上にクーポン類はめったに発行されない。業界2位のドトールは、アイスコーヒーSサイズが220円と手が届きやすいが、クーポンサイトなどで手に入るクーポンは、定番のコーヒーメニューではほとんどなく、季節商品系ばかり。さらに「SサイズがMサイズに」というサイズアップ系クーポンばかりなので、使い勝手が悪い。

 サンマルクカフェは、カフェ系では珍しく公式アプリでクーポンを配布しており、7月は「ドリンク各種30円引き」と「お会計が10%引き」の2つのクーポンがあった。使いようではお得といえなくもないが、どちらのクーポンも一度しか使えないタイプだ。

 サンマルクカフェには「メンバーズカード」のサービスがあり、ドリンクやデザートを1つ頼むとスタンプを1個押してもらえ、10個貯めるとコーヒーやカフェラテなどが無料になる。カフェチェーン系は、こういったメンバーズカードやコーヒー回数券などでお得になるシステムを採用していることが多く、クーポン割引が少ない。

 上島珈琲店は、珍しくクーポンに積極的で、スマートニュースやLINEクーポンで配布している。テイクアウトでドリンク各種が50円引きになるクーポンは使い勝手がよさそうだが、上島珈琲のアイスコーヒーMサイズは400円(税抜)なので50円引きになっても少し割高感はある。

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チョコクロが美味なサンマルクカフェ(写真は編集部)

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