コロナ禍で2020年の売り上げは大打撃を受けたコーヒーチェーン店「スターバックスコーヒー」。しかし、現在の売り上げは上々で息を吹き返しつつある。
スターバックスのデリバリーサービス「STARBUCKS DELIVERS(スターバックス デリバーズ)」は6月末には750店舗以上にサービスを広げ、9月末には全国展開を予定。そして、デリバリーサービス、またはモバイルオーダーの利用者だけが注文できる限定ドリンクなども販売開始。こういった新たな施策が功を奏しているのかもしれない。
また、4月27日に米スターバックスから発表された2021年1~3月期決算では、純利益が前年同期の約2倍の6億5900万ドル(約716億円)だったことが判明。店舗事業の費用抑制やモバイル注文により持ち帰りの需要が高まり、店舗の効率化が進んだことが要因と考えられている。
そんなスタバは、今年の夏も新作商品を続々と登場させているが、なかには賛否両論で意見が分かれる商品も……。そこで今回、「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」が、「この夏、買ってはいけないスタバ商品5選」を厳選したので参考にしていただきたい(価格は税込み)。
チャイ チョコレート フラペチーノ/[トールサイズ]616円
「チャイ チョコレート フラペチーノ」は冒頭でも触れた、モバイルオーダー、もしくはスターバックスデリバリーを利用した方のみが注文することができるドリンク。
店舗では注文できないというレアなドリンクだからこそ注目が集まったものの、口コミは賛否両論。最も多かったのは“チャイ感がほぼ感じられない”という意見だ。実際に飲んでみると、チョコレートとミルクの味が前面に出ていておいしいのだが、商品名に含まれているチャイの独特の風味は、確かにあまり感じられなかった。
しかし、逆に言えば、チャイ特有のガツンとした香辛料の香りがやや苦手で、チョコレートのフラペチーノには興味があるという方には非常におすすめしたいドリンクである。ほんのり香るチャイがチョコレートの味に深みを出してくれるため、一味違うチョコレートフラペチーノを楽しめるだろう。
アーモンドミルク ラテ/[トールサイズ]473円
夏はジュースなどを飲みがちだからこそ、たまには健康に良さそうなドリンクを飲んでみようと、「アーモンドミルク ラテ」を注文する方もいるだろう。
しかし、この「アーモンドミルク ラテ」は2021年1月17日に掲載した「スタバ“買ってはいけない商品”5選!ただただ甘い、口の中ザラザラ…冬の新作にも酷評続出」でもご紹介した通り、あまりおすすめできない商品。
「アーモンドミルク ラテ」はホットだけでなくアイスも選ぶことができるため、健康志向の強い方は夏に頼みたくなるだろうが、味にはあまり期待しないほうがいいかもしれない。ホットでもアーモンドミルクによるエグみが出ていたが、アイスになると、そのエグみがさらに際立っているように感じたからだ。
アーモンドミルク自体はコレステロール値を下げる効能があると言われているため、味よりも健康を優先するという方は試してみてもいいだろう。
ハイビスカス/[トールサイズ]374円
夏らしく、鮮やかな赤色で目を引くドリンク「ハイビスカス」だが、この商品はホットのみ。クーラーがガンガンにかかった部屋に長時間いた場合などを除いて、夏にはあまりおすすめできないことはわかるだろう。
ちなみに、「ハイビスカス」はパパイヤやマンゴー、レモングラスが配合され、さっぱりとしたカフェインフリーの紅茶である。そのため、フルーティーな香りを楽しむことができ、かつホットドリンクながら夏らしさも感じられるのだが、問題は後味だ。飲んだ後に感じる粉薬のような苦味が、少し口内に残ってしまうのである。
しかし、この後味をなんとかマイルドにさせて飲んでみたいという方におすすめのカスタムがある。それは、「はちみつ」(無料)を加えることだ。はちみつの甘さによって後味がマイルドになり、苦味も薄まり、不快感なく飲むことができるかもしれないので、気になる方はこのカスタマイズを試してみてほしい。
ストロベリータルト/506円
ストロベリーを惜しみなく使用している贅沢なスタバデザート「ストロベリータルト」。ストロベリーフラペチーノがスタバの期間限定ドリンクで登場すると同時に、この商品にも注目が集まった。
生クリームもストロベリーの酸味と程よくマッチしてくれるため、くどさもなく、甘党ではない方も食べやすい甘さに仕上がっている。しかし、下層のダマンド生地と呼ばれるタルトの生地部分にジャスミン茶の風味をきかせているらしいのだが、それがいまいち感じられないのだ。生クリームの甘さやストロベリーの酸味に押されて、隠し味となるジャスミン茶がうまく活かせていない印象が強い。
一口目で紅茶の香りを若干感じたが、もう少しジャスミン茶を引き立たせれば、さらにおいしいデザートになっただろうと考えると残念だ。
バターミルクビスケット/286円
2019年10月に「スタバ、『まずい』『高いだけ』と大“不人気”な商品5選!」で、買ってはいけない商品としてご紹介した「バターミルクビスケット」。スタバデザートのなかでも、比較的お手頃な値段で販売されているため、一定数のファンを獲得しており、長年レギュラーメニューの座をキープし続けている。
しかし、2021年の今でも“味がなさすぎて食べづらい……”という声が散見される。購入した際に、温めてもらって食べると、ほんのりミルクの甘みが伝わるが、冷めてしまうと一気にぱさついてしまい、味もあまりなく非常に食べにくいのである。
公式ホームページでも紹介されているように、ホイップクリームやキャラメルソース、チョコレートソース、はちみつなどを加えて食べなければ、満足のいくデザートには感じられないかもしれない。
――スタバであまり評価のよくない商品をご紹介してきたが、少しのアレンジを加えればおいしく変化する商品も多い。自分好みのカスタムを見つけつつ、スタバでの買い物を楽しんでいただきたい。