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姫路・特別支援学級担任が体罰で懲戒免職、県教委が実名公表、メディアの匿名報道に疑問の声も

文=編集部
姫路・特別支援学級担任が体罰で懲戒免職、県教委が実名公表、メディアの匿名報道に疑問の声もの画像1
「Getty images」より

 障害者へのいじめや差別行為を一部媒体のインタビューで誇らしげに語っていたとして、ミュージシャンの小山田圭吾氏が東京オリンピック・パラリンピックの開会式の楽曲担当を辞任したことは記憶に新しい。差別やいじめ、暴力行為の防止があらためて社会の課題として広く認識されるなか、再び凄惨なニュースが飛び込んできた。

 兵庫県教育委員会は21日、姫路市立城陽小学校の特別支援学級の担任をしていた籔田侑亮教諭(39)への懲戒免職処分を発表した。県教委などによると、薮田教諭はことし6月までの約3年間、自閉症や情緒障害のある6人の児童に対し、計34件の暴言や体罰を繰り返していたという。また薮田教諭の言動を把握しながら、同市教育委員会や県教委に報告せず、当人に対して口頭注意しかしなかった同校の校長を「被害を拡大させた」として減給の懲戒処分にしたという。

児童に「生きる価値なし」「死ぬしかないやろ」

 薮田教諭は児童に対し「生きる価値なし。早く転校しろ」「死ぬしかないやろ」などの暴言をはいたり、児童が泣きながら「もう学校やめる」と言うと「ほんまに絶対やめろよ」などと迫ったりしたという。またプールの授業中、児童の頭を押さえつけて無理やり水面につけるなどの体罰も日常的に行っていたという。

 NHK「関西NEWS WEB」が公開した記事『児童に暴言や体罰繰り返す 特別支援学級担任の教諭 懲戒免職』によると、薮田教諭の体罰に気がついた同僚職員が2018年度に2回、昨年度に2回、ことし4月に2回、同校の教頭らに報告したものの、いずれも本人に事実確認をして口頭注意をしただけで市教委などに情報を上げなかったのだという。

なぜかメディアで実名報道、匿名報道が分かれる

 メディア各社は一斉にこのニュースを伝えたが、懲戒免職となった薮田教諭を実名報道する社と匿名報道する社でくっきりと分かれた。前述のNHKや共同通信は実名を明かしたが、地元紙の神戸新聞NEXTは「城陽小の男性教諭(39)」、毎日放送(MBS)も「姫路市立城陽小学校の男性教諭(39)」と匿名で報じた。

 県教委は今回の処分に関し、どのように公表したのか。県教委教職員課の担当者は「実名で公表しました。被害者の人権を守るために隠す場合もありますが、基本的に停職以上の処分は実名公表しています」と話す。 

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