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話題のスタバ貸出用ステンレス製カップを使ってみた…感動の利用体験と意外な難点

取材・文=ゆはやうあ/A4studio
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スタバ貸出用ステンレス製カップ

 プラスチックの過剰消費抑制が叫ばれる昨今、ストローやプラ容器を使用する飲食店はさまざまな対策を講じている。そんななか2021年11月、スターバックスコーヒーは繰り返し使える貸出用カップの実証実験を開始した。

 この実証実験は、スターバックスが掲げる「2030年までに廃棄物を50%削減する」という目標に向けた取り組みのひとつで、リデュースとリユースを通して、使い捨てカップの削減を促す狙いだという。

 今回は、実証実験が始まったばかりの貸出用カップを実際に体験。レンタルから返却までの手間や、カップ自体の使い心地を忖度なしでレポートしたい。

貸出用カップを使用するには事前にLINE登録が必要

 貸出用カップの実証実験が行われているのは、東京駅周辺の10店舗。実験は5月31日までの予定で、実験期間は利用料金が無料である。

<実証実験が行われている10店舗>

・丸の内ビル店
・グランスタ丸の内店
・KITTE丸の内店
・丸の内オアゾ店
・丸の内新東京ビル店
・丸の内三菱ビル店
・大手町プレイス店
・大手町東京サンケイビル店
・新大手町ビル店
・皇居外苑 和田倉噴水公園店

 利用するには事前に容器シェアリングサービスの「Re&Go」をLINE登録(友だち追加)する必要がある。

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「Re&Go」のトップページ

 まず「Re&Go」の公式サイトにアクセス。するとトップ画面に「LINEの友だち追加はこちらから」と案内が出るので、そこから登録に進む。友だち追加が完了すると、LINEのトーク画面からニックネームの登録を求められる。

 ニックネームを決めれば準備完了。事前登録といっても数分でできるため、移動中や注文待ちの間に終わらせることができそうだ。

丸の内エリアの実証実験店舗で貸出用カップを入手

 実証実験が行われている丸の内エリアの店舗に到着。レジで「貸出用カップでお願いします」と伝え、LINE上で「容器を借りる」を選択、するとカメラが起動するので、用意されたカップの底面に記載されているQRコードを読み取る。

 QRコードを読み取ると、利用日時やレンタル個数、返却期日などがカップ利用者のLINEアカウントと同期され、スマホ画面上には利用状況が表示される。この画面が表示されれば、スマホでの操作は終了。あとは任意のドリンクを注文、お会計を済ませれば終了だ。

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QRコードを読み取ると、スマホには利用履歴が表示される

 貸出用カップは、保温・保冷性に優れた材質になっており、フラペチーノを含むホットとアイスすべてのドリンクが購入可能だが、ベンティサイズのみ対象外だ。貸出用カップを利用すると、マイボトルを持参した場合と同じようにドリンクが21円(店内利用時は22円)値引きされる。貸出用カップを利用すれば経済的にお得ということである。

 今回はドリップコーヒー(ホット)のトールサイズをテイクアウトで注文。トールサイズで注文した場合は、カップの7分目に届くくらいの量が注がれるようだ。

 カップはステンレス製で、保冷、保温性に優れており、美味しさが長続きするという。ただ、少し気になったのが、飲み口が剥き出しになっている点。持ち運びの際に溢れる恐れがあるうえに、コロナ禍で衛生面が気になる人も多いだろう。

 そこで店員に声をかけると、飲み口を塞ぐシールと紙袋を用意してもらうことができた。どちらも無料でつけてくれるので、剥き出しの飲み口が気になる方はこの方法がおすすめである。

 1時間ほどかけて帰宅して飲んでみると、コーヒーはまだまだ温かい。湯気がでるほどではないものの、コンビニで販売されているホットのペットボトルドリンクを購入直後に飲んだときくらいの温かさを感じることができた。

 実際に飲んでみて気づいたのが、蓋のフチが丸みを帯びていて非常に飲みやすいこと。また、ステンレス製の容器はプラスチック製よりもすべりにくく、手で持ち歩く際などにも安定感がある。

 それから2時間ほどかけて飲み切ったが、最後のひと口にもほのかな温かさを感じるほどに保温性能は高かった。

カップを返却、返却期日は購入日を含めて3日以内

 貸出用カップは、借りた日を含めて3日以内に返却する必要がある。返却を受け付けているのは実証実験を行っている10店舗のみだが、借りた店舗以外での返却も可能。正式に導入が決定した場合、貸出・返却それぞれの店舗を拡大する予定のようだ。

 肝心の返却方法だが、レジに並ぶ必要はないため返却自体にそう時間はかからない。まず、店内の容器返却場所に、「Re&Go」の返却QRコードが設置されているため、まずはそれを探す。

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店内飲食用の容器返却場所にQRコードが設置されている

 返却場所を見つけたら、LINEの「Re&Go」トーク画面から「容器を返却」を選択。するとカメラが起動するので、店舗のQRコードと借りていたカップの裏底にあるQRコードをスキャンすれば手続きは完了。あとは、カウンターにカップを返却すればOKだ。

総評――実証実験店舗が近くにある場合は“アリ”

 貸出用カップを利用してみて、スターバックスの実証実験店舗が身近にある人にとっては“アリ”なサービスだと感じた。

 まず、マイボトルと違って手ぶらで来店できる点や、21円値引きになる点などは大きなメリットだ。特に、スターバックスを利用する頻度が高い人にとってこの利点は、塵も積もれば山となるだろう。実証実験店舗が勤務先や自宅の周辺にあり、普段からよく利用しているという人ならばきっと快適に利用できるはずだ。

 スターバックスは、このほかにも2021年春にシリコーン製のストローを期間限定販売するなど、リユーススタイルを絶えず提案し続けている。今後のプラスチック削減に向けた取り組みにも目が離せない。

※情報は2021年12月29日現在のものです。

A4studio

A4studio

エーヨンスタジオ/WEB媒体(ニュースサイト)、雑誌媒体(週刊誌)を中心に、時事系、サブカル系、ビジネス系などのトピックの企画・編集・執筆を行う編集プロダクション。
株式会社A4studio

Twitter:@a4studio_tokyo

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