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“お金持ちの父”で注目集まる麻生泰医師…青汁王子やガーシーとのコラボも話題

文=道明寺美清/ライター
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お金持ちの父で注目集まる麻生泰医師
YouTuberとしても注目を浴びる麻生泰医師

 東京美容外科・統括院長の麻生泰医師。これまでも美容外科医、事業家としてメディアへの露出はあった麻生氏だが、その知名度がさらに急上昇している。そのきっかけの一つが、麻生氏の長男、拓海氏(19)のTikTok「お金持ちの息子」である。

 拓海氏が発信するお金持ちの息子としての生活が話題を呼んだが、開始当初は父が麻生氏であることを公表していなかった。その手法がユーザーの興味を引き、拓海氏は瞬く間に人気TikTokerとなった。さらに父が麻生氏であることを公表すると、一気に麻生氏に注目が集まった。

 そして現在、麻生氏自身も登録者数10万人を超える人気YouTuberとなった。しかし、SNSで見せる華やかな生活だけがすべてではなく、その陰にはさまざまな苦悩や葛藤もあったという。麻生氏のリアルを聞いた。

父としての苦悩

“お金持ちの父”として若い世代からも支持されている現状を、どう感じているのだろうか。

「『よかった』の一言です。それは、息子・拓海にとってよかったということです。実は、拓海が5歳の時に離婚し、それからは月に一度会うという生活でした。離婚してからは、事あるごとに息子をどうやったら引き取ることができるかを考えていました。私と会っている時に『お父さんのところが楽しい』と言っても、母親のもとに戻れば『やっぱりお母さんと一緒にいます』となってしまう。仕方ないかな、と思っていました」

 息子が母親のもとで生活することを受け入れるしかなかった。父として、困ったときはいつでもサポートするという気持ちを伝え見守るしかなかったが、そんな状況を変えるきっかけがあった。

「拓海が中学3年生になったある日、元妻から電話がありました。『拓海が引きこもりなの。家でゲームばかりしているから朝起きられず、学校へも行けない。私が何を言っても反抗期で手に負えないの』と言うんです。それは、父としてもショックでしたね。母親のもとでしっかり育っていると思っていましたから」

 元妻からの電話に、一度は冷たい返事をした。

「過去に一度、教育のことも考え、拓海を引き取ろうとしたとき、元妻から『私は拓海に医者や歯科医になってほしいとは思ってない。私が、拓海を立派な父親になれる人間に育てます』と言われたことがあり、元妻からの電話に『お前が立派に育てるんじゃなかったのか?』といって電話を切りました。だけどね、やっぱり父親として放っておいていいわけがないし、そのまま知らん顔してたら目覚めが悪いでしょ。だから、拓海を迎えに行きました。それから拓海との生活が始まりました」

 麻生氏のもとで暮らすようになった拓海氏は、現在の『お金持ちの息子』で見せる顔とは別人だった。

「あの頃は、彼にとってゲームがすべてだった。部屋にこもって夜中から朝までゲームをして、学校にも行かない。そんな生活で見聞が広まることもないし、人との交流もなかったから、とにかく無口で内向的でした。普段、僕が仕事の時には秘書さんが拓海の世話をしてくれていたので、大変だったようです。でも、秘書さんやスタッフが拓海を食事や買い物、遊びに連れ出し、外にはもっと楽しいことがあるということを体験させてくれて、その流れの中でTikTokを始めたわけです」

 大人と触れ合い、経験を積む中で少しずつ拓海氏に変化が見えてきた。そしてゲームへの執着を解き放つきっかけをつくったのが、家庭教師の存在だった。

「実は、家庭教師をお願いしたのが、今や『令和の虎』で有名人となったドラゴン細井こと美容外科医の細井龍先生でした。拓海が勉強をやる気になったのは、細井先生の指導が大きかったです。拓海はゲームの大会で2、3位になったことがあって、ゲームが上手というのが誇りでもあったんですが、細井先生がその鼻をバーンッとへし折ってくれて、勉強へとスイッチが入りましたね」

 TikTokでも拓海氏の受験勉強の様子を発信し、見事、日本大学松戸歯学部に現役合格した。

「拓海は大学生活をとても楽しんでいます。楽しい一方で『医学部』への思いもあるようです。将来、拓海が医学部へ挑戦したいというなら、歯科医師の資格をとってからであれば応援したいと思っています。大学を辞めての再挑戦はありません。歯学部の2年生の科目と、医学部の2年生で学ぶことはほぼ一緒なので、そこで良い成績を出せなければ医学部はそもそも無理です。という話を拓海にしたところ、真面目に勉強していますので、父として見守っていきます」

医師としての苦悩

 現在、麻生氏は全国100院以上のクリニックを運営し、グループの年間売り上げは200億円を誇る。ストラディバリウスを4挺所有し、その総額は30億円。また、所有するプライベートジェットは5億円、その維持費は年間1000万円を超える。そして、麻生氏の住居もある赤坂院の評価額は50億円だ。しかし、それらは資産の一部にすぎない。資産だけを見ても「成功者」と呼ぶにふさわしい麻生氏だが、2003年にクリニックを開業した当初は、壮大な計画があったわけでもなく、ひとつのクリニックを軌道に乗せることで精一杯だったという。

「スタートの時点では、クリニックを1施設できればいいと思っていましたが、いつの間にかクリニックは増えていきました。それには理由があります。医師としては、技術がしっかりした美容クリニックで患者さんに安心して施術を受けてもらいたいという思いがあった一方、経営者としてスタッフに対しても責任がありますから、リスクの分散という側面もあります。

 実は、僕の父は会社を経営していましたが、幼い時と大学生の時、父の会社が倒産しました。倒産しても、また会社を起こすという事業家でした。僕が25歳くらいの時、父と弟で運営していた会社が倒産し、その後、行方がわからなくなり、数年間、連絡が取れなくなったことがあります。その後、長男として僕が立て直しましたが、一時でも一家離散という状況になったことは大きなショックでした。

 その経験から、会社というのは倒産するものだという不安があります。いつも倒産しないようにと考え、不安だからどんどん大きくなったというのが正直なところです。僕は、不安の大きさが企業の大きさかもしれないと思っています」

 近年、美容整形は日本でもファッション化しつつあり、気軽に受ける若者が増える一方でトラブルも絶えない。

「多くの美容クリニックが『形成外科医がいる』と謳っていますが、その実態は不明です。しかし、我々のクリニックでは単に形成外科医というだけでなく、経験豊富な医師が大勢います。だからこそ、先日の三崎優太さんの手術も実現しました」

 青汁王子こと三崎優太氏が3月21日、格闘技大会「BreakingDown」に出場し、眼窩底骨折という重傷を負い、その手術を行ったのが、麻生氏が東京美容外科に招集したスーパードクターチームだ。

「三崎さんの手術の配信を行い、多くの方に見ていただき、我々の技術に信頼を得ることができました。三崎さんのような影響力がある人が東京美容外科で手術を受け、それに応えられるドクターチームをつくれるということを広くアピールできました」

 実は、三崎氏との出会いは、息子の拓海氏がつないだものだった。

「SNSを頑張っていた拓海が三崎さんに連絡し、コラボのお願いをしたのをきっかけに交流があり、拓海から三崎さんを紹介されました。ただ、その時は三崎さんの手術をするとは想像もしていませんでした」

 三崎氏との縁は、さらなる可能性を広げていくことになりそうだ。

「うちが運営するAGAスキンクリニックのプロモーションメインキャラクターに三崎さんを起用することを決定しました」

 また、つい先日、暴露系YouTuberのガーシーこと東谷義和氏に4000万円を貸し付けることを公表し、世間を驚かせている。この行動には賛否両論あり、SNSでもそれほどの大金を貸すのはリスキーだという声も上がっている。

「僕の理念は、『人を大事にすること』。人を大事にしてきた結果、今があると感じています。これからもその理念のもと、僕にしかできないことをやっていきたいと考えています」

 今や日本の誰もが知っていると言っても過言ではない東京美容外科・統括院長の麻生泰医師。今後も麻生氏の一挙手一投足に注目が集まるだろう。
(文=道明寺美清/ライター)

道明寺美清/フリーライター

道明寺美清/フリーライター

薬剤師として26年間医療に関わった経験から医療ジャーナリスト、美容研究家としても活動。夕刊フジ、ビジネスジャーナル等で連載を持ち、ペンネーム / 道明寺美清でも多数執筆をこなす
道明寺美清オフィシャルブログ

Twitter:@eri_yoshizawa_

Instagram:@medical_journalist_erie

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