マック、客離れ&業績悪化招いた内部要因 本部と現場の意思不通、打開策が軒並み裏目
一方、マクドナルドOBは「店先での購買行動無視、店長・店員の士気低下放置、マクロの市場データ重視などは原田前社長時代に醸成された悪弊。これにメスを入れないと、『カサノバ戦略』は今後も空回りし続ける」と断言する。
鶏肉事件への「我々も被害者」といわんばかりの対応を機に、マクドナルド周辺ではカサノバ氏への風当たりが強まっている。同社関係者も「得意のマーケティングで業績V字回復と、意気揚々日本法人へ乗り込んできたカサノバ氏だが、1年間の空回りで最近は着任時の元気がなくなっている」と打ち明ける。今後同社が復活に向け、どのような手を打ち出すのか、注目が集まっている。
(文=田沢良彦/経済ジャーナリスト)