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さらに、今回の調査結果は、埼玉県民の「東京志向」が薄くなっている証だと鳴海さんは語る。
「東京に出るより地元から離れたくないという意識が高まっていることが、大宮・浦和人気の理由だと思います。もともと埼玉県民は地元愛が強いことに加え、メディアの“埼玉いじり”もあって、逆に埼玉への愛着が強まっているのではないでしょうか。東京にも出やすくて地元にも近い大宮は、埼玉県民にとって無理しなくていい、ちょうどいい憧れ感のある場所なのだと思います」(同)
埼玉県民の身の丈をわきまえた憧れが集約した結果、今回のランキング上昇につながったというわけだ。しかし、埼玉県内といえども家賃が高騰気味の大宮は、都内よりも賃料が高くつくことも多いという。鳴海さんは「大宮に住むといっても、実際は旧与野市内や北浦和や宮原といった大宮周辺の駅から徒歩10分の場所や、大宮から東武バスに20分乗っていくといった、大宮駅からけっこう離れた場所に住むことになると思います」と指摘する。
地元愛と東京への羨望で揺れる県民の心境を体現したかのようなバランスを持つ大宮は、埼玉県民からのみ絶大な支持を受け、憧れの街になっているようだ。
(文=ジョージ山田/清談社)
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