数十年にわたり激しい競争を繰り広げている吉野家、すき家、松屋の牛丼チェーン店。一時よりは値上げしたものの、牛丼並盛りは300円台からと、いまだにコスパは最高であり、これにクーポンを使えばさらに安くなる。3大牛丼チェーンのクーポンをくまなくチェックし、どれだけおトクになるのかを検証してみた。
【公式アプリ】吉野家は割引率高いが1回限り
まずは吉野家、すき家、松屋の公式アプリをチェック。
吉野家は、公式アプリをダウンロードすると、丼・定食・カレーのいずれかが50円引きのクーポンが手に入る。一度につき、最大3食まで注文できるが、使えるのは1回限り。通常価格380円の牛丼並盛にクーポンを使えば、330円と13%OFF。まずまずの割引率といったところだ。
次はすき家だが、なんと公式アプリにはクーポンはない。クーポンを手に入れるためには、アプリではなくメルマガに登録する必要があるのだ。今回試したところ、「入会クーポン」として、通常価格80円のみそ汁が無料になるクーポンを手に入れることができた。もちろんないよりはマシだが、そもそも松屋ならみそ汁が無料で付いてくることを考えると、この無料クーポンは体感的にあまりおトクさを感じない。
そして、松屋の公式アプリでは「ネギたっぷりネギ塩豚肩ロース丼」(並盛490円)と「キムカル丼」(並盛500円)の60円引きクーポンが配布されていた。松屋のクーポンの魅力は、期間中なら何度でも使えること。ただし、クーポンを使うためには、券売機でQRコードをかざさなければならないので、慣れないと意外に手間取り、後ろに人が並んでしまって焦る……という事態に陥りがちだ。
【LINEクーポン】すき家は『進撃の巨人』とコラボ……
次に、3社が実施している、LINEで友だち追加したときにもらえる特典を比較してみた。
吉野家は、登録すると「友だち登録ありがとうクーポン」がすぐに届く。このときは「牛丼50円引き」クーポンで、牛皿にも使えるが、定食やカレーには使えない。公式アプリは牛丼・定食・カレーに使えるので、汎用性は公式クーポンのほうが高いといえる。
すき家は、友だちになってもクーポンは配布されない。調査時には、『進撃の巨人』とコラボしたマンガが配信されてきたが、まったくおトク度は感じなかった。
松屋のLINEクーポンは、公式アプリでもらえるクーポンとまったく同じ。わざわざ友だちになる必要はないのだが、ときどきLINEだけの限定クーポンも届くようなので、とりあえず友だちになっておけばいいことがあるかもしれない。
【ニュースアプリのクーポン】吉野家限定、使いまわし可能
一度使うと消えてしまう吉野家のクーポン。だが吉野家は公式以外にも、スマートニュース、グノシー、ニュースパスなどのニュース系アプリでもクーポンを配布している。
スマートニュースでは、テイクアウトで丼・皿・カレーが30円引き、ねぎ塩丼が50円引き、麦とろろ御膳が50円引き、そしてライザップと共同開発したヘルシーなライザップ牛サラダが30円引きになる4種類のクーポンが配布されていた。
グノシー、ニュースパスも利用できる種類や割引金額はスマートニュースと同じだった。
あまり出番はなさそうに感じるが、公式アプリやLINEのお友だちクーポンを使い終わった後に、こうしたニュースアプリのクーポンを使い回すことで、一度使うと消えてしまう吉野家クーポンの欠点をカバーすることができる。
【Suki pass(スキパス)】すき家限定、3回行けば元が取れる!
すき家には、クーポンではないが「Suki pass」というサービスがある。Suki passは200円で購入でき、キャンペーン中の1カ月間に何度も使え、牛丼・カレー・うな丼・うな牛が70円引きになる。つまり期間中に3回使えば、それだけで70円×3回の210円分がおトクになり、元が取れてしまう。ただし、アプリからSuki passを購入するとモバイルオーダーにしか使えないので、注意が必要だ。
さらにSuki passには、提示時に身分証などの個人確認をしないので、家族や仲間内で使い回すことができる。牛丼は週に一度ぐらいという人でも、友人5人で共同購入すれば、一人当たり40円の負担で済み、一度使うだけですでにおトクになる。
すき家の公式アプリにクーポンがないのは、おトク過ぎる「Suki pass(スキパス)」があるからかもしれない。