昨年8月、関東甲信地方の複数の店舗で食中毒問題を起こしてしまったモスバーガー。これが客離れの大きな引き金となり、業績が悪化。同チェーンを運営するモスフードサービスは、2019年3月期連結決算で純損益が約9億円の赤字となったことを発表した。
また、今年6月にも、安全に商品を提供するために同社が独自に決めている使用期限の切れた食材を福岡県の店舗で常習的に使用していたと報道された。高品質を売りにしてきた同チェーンだが、そのブランドイメージは著しく低下しているといって過言ではないだろう。
それでも、久しぶりにモスバーガーを食べたくてどうしようもないという人もいるだろうし、モスバーガー以外に外食の選択肢がないというシチュエーションもあるかもしれない。
そこで、今回は「この秋、買ってはいけないモスバーガーのメニュー5選」をネット上の評判や試食の結果をもとにセレクト。ハズレメニューを選んでしまう確率を少しでも下げるために、この記事を活用してほしい(価格は税込み)。
テリヤキチキンバーガー/360円
「この夏、買うべきモスバーガーのメニュー5選」でご紹介した「テリヤキバーガー」は看板商品のひとつだが、同じくテリヤキ系のバーガーである「テリヤキチキンバーガー」もユーザーからの支持をしっかりと獲得している。
直火で焼かれたチキンの香ばしさと、焼き鳥のタレのような甘みのあるテリヤキチキンソースが相まった味わいは、絶品といってもいいだろう。
だが、問題となるのは味ではなく食べづらさ。チキンに付いた大きな皮を噛み切るのは大変な作業で、バーガーの形を崩さずに食べ切るのは難しい。つまり、手や口の周りがベトベトに汚れる可能性が高いということである。自宅で人目を気にせず食べるのであれば問題はないが、アウトドアレジャーなどに持っていくのはおすすめできない。
ホットドッグ/320円
行楽地や公園に持っていくものとしては、片手で食べられる「ホットドッグ」が有力な候補のひとつとなるだろう。実際、ホットドッグ系の商品である「チリドッグ」を行楽のおともに最適なメニューとして、「この春、買うべきモスバーガーのメニュー5選」のなかで紹介している。
しかし、こちらのプレーンな「ホットドッグ」は特徴がなく、一味足りないという感想を抱かれても仕方ない仕上がり。パンやソーセージ、オニオンといった具材一つひとつのクオリティは高いだけに、非常に惜しいメニューとなっている。無難すぎるため、わざわざモスで買う必要性を感じられないのである。
モスチキン/270円
鶏の胸肉を使用した「モスチキン」は、カリカリ感のある衣と和風の味付けがマッチしたおいしいメニューだ。食欲の秋、小腹が空いてしまったときに食べるのにはうってつけなのだが……問題はその価格。270円という価格設定は強気だと言わざるを得ない。
たとえば、マクドナルドの「シャカチキ」は150円で販売されており、120円もの値段差がある。さらに言えば、「モスチキン」は90g、「シャカチキ」は94gが商品の標準重量となっており、サイズの面でも下回ってしまっている。マックよりモスのチキンのほうがおいしいと感じる人も多いだろうが、それを考慮しても、この価格差は「買ってはいけない」に入れるのに十分といえる。