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「ネバネバした分泌液には、傷を治癒する効果のほかにも、コラーゲンやエラスチンも入っており、肌にとても有効な作用アリ」とパッケージに書かれた説明を読みつつ、そのうち「ナメクジエステ」なるものが登場し、美女たちが顔にナメクジを乗せるというエステが登場するのではないかとも想像してしまう(ちなみに、ナメクジのあの粘液にも、実はカタツムリエキス同様にムチン等の物質は含まれている)。
実際に、肩こりの治療にヒル(蛭)に血を吸わせ、マゴットセラピーでは無菌ウジを使い、ドクターフィッシュで角質ケアをするなど、いろいろな生物が民間療法、美容、医療に登場しているので、ナメクジを顔に乗せることも、そう非現実な話ではないだろう。
そもそも日本人は、昔から美容のためにウグイスの糞を顔に乗せていた民族で、今でもしっかりウグイスの糞を乾燥させたという美容商品が販売されている。
少し前までは、自然よりも化学から生まれた合成成分が安全で安心、さらにブランド性こそ一番とばかりに広告に踊らされ、名の知れた化粧品メーカーだけを神格化していた日本人女性たち。「生」に近ければ近いほど効果がありそうな生物多様性コスメであるが、キレイになりたい女性たちは、この先一体どこに向かうのだろうか?
(文=ふじえりこ/美容・健康ライター)
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