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石原結實「医療の常識を疑え!病気にならないための生き方」

過酷な夏の病気や体調不良、熱い風呂&食事で劇的に解消できる!風邪、だるさ、下痢…

文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

夏に起こる諸々の不調対策

 さて、夏は1日中冷房の効いた車内で過ごすタクシードライバーが「あまりにも体調が悪いので帰宅後、本能の求めるまま熱々の湯船に入ったら、大量の汗が出て、心身ともにすこぶる快適になった。よって、仕事が終わると、今は必ず熱い湯に入ることにしている」と言うのを聞いたことがある。

 よって、夏に起こる諸々の不調対策として、以下を励行されるとよい。

(1)シャワー浴はやめて、熱い湯に入る。サウナをたびたび利用するのもよい。
(2)テニスやジムなど、運動の習慣のある人は、いつものように実行して汗を十分にかく。習慣のない人は、かべ腕立て伏せ、かかとあげ、ももあげ運動、スクワット、などを行なってやや代謝を高めてから、湯船での入浴をする。
(3)「とりあえずビール」の後は、飲んでうまいと思うなら、日本酒の熱燗を飲む。
(4)熱々のうどん、鍋料理など、汗をかきながら食べられる「冬料理」を食べる。
(5)七味唐辛子、すりおろし生姜、タバスコ、ネギ、山椒など、体を温める薬味を、うどん、そば、ピザ、パスタ、うなぎなどに多めにふりかけて食べる。

 ただし、「やる」「続ける」絶対条件として「それをやると気分がよい、調子がよい」というのが前提だ。
(文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士)

石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士

1948年長崎市生まれ。長崎大学医学部を卒業後、血液内科を専攻。「白血球の働きと食物・運動の関係」について研究し、同大学大学院博士課程修了。スイスの自然療法病院B・ベンナー・クリニックや、モスクワの断食療法病院でガンをはじめとする種々の病気、自然療法を勉強。コーカサス地方(ジョージア共和国)の長寿村にも長寿食の研究に5回赴く。現在は東京で漢方薬処方をするクリニックを開く傍ら、伊豆で健康増進を目的とする保養所、ヒポクラティック・サナトリウムを運営。著書はベストセラーとなった『生姜力』(主婦と生活社)、『「食べない」健康法』(PHP文庫)、『「体を温める」と病気は必ず治る』(三笠書房)、石原慎太郎氏との共著『老いを生きる自信』(PHP文庫)、『コロナは恐くない 怖いのはあなたの「血の汚れ」だ』など、330冊以上にのぼる。著書は韓国、中国、台湾、アメリカ、ロシア、ドイツ、フランス、タイなど世界各国で合計100冊以上翻訳出版されている。1995~2008年まで、日本テレビ系「おもいッきりテレビ」へのレギュラー出演など、テレビ、ラジオ、講演などでも活躍中。先祖は代々、鉄砲伝来で有名な種子島藩の御殿医。

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