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昔の人は塩からい物をたくさん食べていましたが、これが悪い食生活だと思ってはいけません。筋肉労働や寒さからの脱却のために、血圧を上げて身を守るための食事だったのです。今の社会は楽な条件が整っていますから、自然に塩からい物をたくさん摂らなくなりましたし、血圧も低くなっています。必要以上に低いことはいいことだと考えるのはいきすぎです。
コレステロール降下剤も、ミトコンドリアの機能を低下させることを知っておきましょう。コレステロールは細胞膜の成分や重要なホルモン系の材料となっていて、ミトコンドリアのエネルギーを使って、副腎皮質ホルモン、性ホルモン、アルドステロン、ビタミンDなどに転換されています。日常生活が活発で元気の良い人が、コレステロール値が高目に出るのはこのためです。活力の指標が血中のコレステロール値といっていいでしょう。材料としてこれから使われるピチピチのコレステロールが、LDLコレステロールです。間違わないようにしましょう。
日本は、寝たきりや認知症で介護のお世話になる人が激増しています。周囲を見渡すと血圧やコレステロールの薬を服用して生きる力を失い、多くの病気を抱えて、介護のお世話になるという流れができてしまいました。本質を見誤らないようにして、死ぬ直前まで元気で過ごしましょう。
(文=安保徹/新潟大学名誉教授、医学博士)
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