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「牛乳と便秘薬」「コーラと鎮痛剤」「アボカドと抗うつ薬」はNG! クスリの危険な飲み合わせ

文=ヘルスプレス編集部
001_1706761_s-2015.jpg特定の指示のない限り、薬はコップ1杯の水で(depositphotos.com)

 寒暖差が激しく、体調を崩しやすいこの季節。病院で薬を処方してもらったり受診するまでではなくとも、念のために市販薬に手を伸ばす人も増えてくるだろう。

 市販薬か処方薬かを問わず、私たちが薬を飲むときは大抵、「いつ飲むか」「どれだけの量を飲むか」に注意を払う。また、薬同士に相互作用があることも認識しているから、自分の判断で複数の薬を一緒に飲むのは「危ない」と感じて避けるだろう。

 だが、薬を<どうやって飲むか>や<食品の飲み合わせ>には、割と無頓着ではないだろうか? どうやら、その辺りの事情は、海の向こうでも同じようだ。

薬はなぜコップ1杯の水で飲むべきなのか?

「米国家庭医学会(AAFP)」では、薬を飲むときの注意点として「ラベルをよく読もう」「相互作用に関する注意、指示、警告を確認しよう」といったことのほかに、次のような発信をしている。

●ほかに指示のない限り、薬はコップ1杯の水で飲もう

 手元に水がないときなど、小さな錠剤ならついそのまま飲んでしまいそうだが、水なしで飲むと薬がのどや食道にひっかかり、食道炎や潰瘍を起こすこともある。

 特にカプセルはくっつきやすいので注意が必要だ。水が少なすぎても、薬の吸収が低下したり遅くなったりして、効き目が悪くなることがある。

●指示がない限り、錠剤やカプセルは割ったり砕いたりしてはいけない

 効果を最大限に引き出すため、薬は中を何層にも分けるなど工夫されている。腸に働きかける薬には、胃で溶けないように周りがコーティングされている場合があるが、薬を砕くとその工夫が無駄になる。

 またカプセルを割って飲むと、胃を荒らしたりする場合もある。薬が大きくて飲みづらい場合は、医師や薬剤師に「砕いてもよいか」「別の小さい薬がないか」とたずねたほうがいいだろう。

●アルコールと一緒に飲まないこと

 アルコールは、薬と同様に肝臓で代謝されるため「効果が出すぎる」「効果が阻害される」「副作用が強くなる」など、悪い相互作用を引き起こす。たとえば、精神安定薬は効き過ぎて意識を失ったりする危険性がある。また、血圧降下剤は血圧が下がりすぎ、脳貧血を起こすこともある。さらに、アセトアミノフェンという解熱鎮痛薬は、お酒と一緒に飲むと強い肝毒性を示すことがある。

●サプリメントと一緒に飲むのは避けよう

 市販のサプリメントでも、成分によっては薬と同時に摂取することにより、薬の吸収を妨げたり、良くない相互作用が起きたりすることがある。たとえば、「カルシウム×強心薬」の組み合わせは結石ができやすくなる。

「鉄サプリ×甲状腺ホルモン薬」は、鉄分の吸収が妨げられてしまう。薬を服用している間は、サプリメント摂取を避けるか、事前に医師や薬剤師に確認したほうがいい。

食べ物・飲み物と薬の相互作用にも危険が!

 ところで、ごく一般的な食品のなかにも、薬との「食べ合わせ・飲み合わせ」が良くないものがあることをご存じだろうか。

牛乳×抗生物質、骨粗鬆症薬、便秘薬など

 胃を保護する目的で、意識的に薬を牛乳で飲む人もいるだろう。しかし、抗生物質や骨粗鬆症の薬を牛乳で飲むと、カルシウムやマグネシウムと薬が結合してしまい、効き目を低下させてしまう。また、便秘薬も胃のむかつきなどの副作用が出やすく、薬効も弱まるので要注意だ。

グレープフルーツジュース×降圧剤、高脂血症治療薬など

 グレープフルーツの成分が肝臓での薬物代謝を阻害し、薬物の血中濃度を上昇させてしまう。結果として、薬が効きすぎて血圧が下がったり、頭痛やめまいなどを引き起こしたりすることがある。

コーラ×解熱鎮痛剤

 アスピリンは、炭酸ガスによって胃の中が酸性になると吸収が悪くなり、効果が半減してしまうことがある。解熱鎮痛剤のなかでもアスピリンが主成分のものは、コーラなどと一緒に服用するのを避けよう。

納豆、クロレラ×ワルファリン(抗血栓薬)

 納豆菌やクロレラ、青汁などに豊富に含まれるビタミンKには、血液を固める作用があり、ワルファリンの効果を弱めてしまう。そのため、薬を飲んでも血液がサラサラにならず、血栓ができやすくなって危険だ。

チーズ、アボカド、赤ワイン、ビール×抗うつ薬

 これらの食品には、「チラミン」という物質が多く含まれている。抗うつ薬や抗不安薬は、このチラミンの分解を妨害するため、チラミン中毒(顔面紅潮、頭痛、急激な血圧上昇など)を発症する可能性がある。

 これらは、ほんの一例にすぎない。せっかく薬を飲んでいても、食べ物や飲み物との組み合わせで効果が半減したり、効き過ぎて危険を招いたりすることもある。

 薬の飲み方に疑問があれば、医師や薬剤師によく聞くこと。また、救急箱にある市販薬についても、一度じっくり取扱説明書を読むことをお勧めする。

参考:
一般社団法人くすりの適正使用協議会「くすりと食品の相互作用」 https://rad-ar.or.jp/use/guidance/interaction/index.html
一般社団法人宮城県薬剤師会「お薬のあれこれ」http://www.mypha.or.jp/drug/mutual.html
医薬品間や医薬品と食物 http://www.toyama-kusuri.jp/ja/members/lectures/document/nomiawase/nomiawase.pdf

(文=ヘルスプレス編集部)

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