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蒲谷茂「自分のからだは自分で守る」

延命治療はやめてください…「終末期治療の中止を求める意思表明書」 

文=蒲谷茂/医療ジャーナリスト

 いま、私の命を永らえるために努力をしてくださっている、お医者さん、看護師さんやその他の病院スタッフの皆さまにも、心から感謝しています。

 せっかく、努力をしてくださっている皆さまには、たいへん申し訳ありませんが、どうか、私の願いを聞いてください。決して、決して、悔いはありませんので、お願いいたします。

 私はこの終末治療の中止をもとめる私の意思表明書を、意識も鮮明で、書いている内容を十分に理解している状態で書いています。

 たとえ、家族の誰かが反対しても、私の意思を尊重してください。

 四八時間という時間は短いかもしれませんが、決して悔いはありません。どうか私の願いを聞き届けてください。

  年  月  日
 住所
 本人自署名   歳 印
(可能であれば)家族自筆署名

70歳という年齢

 この「終末期治療の中止をもとめる意思表明書」は、大野先生は70歳以上の人を仮定するとあります。70歳という年齢に説得力があります。自分は70年という人生を精いっぱい生きた、自分の身に何かが起こっても決して悔やむことはないほど、十分長い人生を体験してきたと書きましょう、と。人生の終わりを諦念とともに悔やむことはない、と。

 これはたいへん大切なことだなと思います。誕生日に当たって、自らの終末を考えるのも大切なことです。自分のためにも家族のためにも。
(文=蒲谷茂/医療ジャーナリスト)

蒲谷茂

蒲谷茂

医療ジャーナリスト。1949年生まれ。立教大学卒業後、健康雑誌『壮快』の編集にかかわり、8年後に独立。多くの医療・健康に関する雑誌の編集・執筆、テレビ番組の企画・制作にも携わる。95年『大丈夫』(小学館発行の健康雑誌)の創刊編集長に就任。その後、30年以上にわたる経験や人脈を生かし、自分のからだは自分で守るための情報を発信し続けている。著書は、『民間療法のウソとホント』『歯は磨くだけでいいのか』(共に文春新書)、『測るだけで大丈夫』(八重洲出版)、『死に至る病・チェックブック』『自宅で死にたい』(共にバジリコ)などがある。現在、八ヶ岳南麓に住み、エフエム八ヶ岳のパーソナリティもつとめている。

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