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いま、私の命を永らえるために努力をしてくださっている、お医者さん、看護師さんやその他の病院スタッフの皆さまにも、心から感謝しています。
せっかく、努力をしてくださっている皆さまには、たいへん申し訳ありませんが、どうか、私の願いを聞いてください。決して、決して、悔いはありませんので、お願いいたします。
私はこの終末治療の中止をもとめる私の意思表明書を、意識も鮮明で、書いている内容を十分に理解している状態で書いています。
たとえ、家族の誰かが反対しても、私の意思を尊重してください。
四八時間という時間は短いかもしれませんが、決して悔いはありません。どうか私の願いを聞き届けてください。
年 月 日
住所
本人自署名 歳 印
(可能であれば)家族自筆署名
70歳という年齢
この「終末期治療の中止をもとめる意思表明書」は、大野先生は70歳以上の人を仮定するとあります。70歳という年齢に説得力があります。自分は70年という人生を精いっぱい生きた、自分の身に何かが起こっても決して悔やむことはないほど、十分長い人生を体験してきたと書きましょう、と。人生の終わりを諦念とともに悔やむことはない、と。
これはたいへん大切なことだなと思います。誕生日に当たって、自らの終末を考えるのも大切なことです。自分のためにも家族のためにも。
(文=蒲谷茂/医療ジャーナリスト)
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