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そして近年、増加が目につくのが若年層のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じた“監視”だという。
「SNSが相手を監視するためのツールになっているケースが非常に多いです。LINEを全部見られてブロックするように言われたり、勝手にGPSアプリを入れられたり……。付き合っているんだから『スマホの中身をチェックするのは普通』『誰とどこで何をしているか、全部共有するのが当然』という意識の若者が多いことには驚かされます。
お互いに相手に知らせるのが当たり前で、さらせないのは愛がない証拠。信じてもらいたかったらお互いにさらさなきゃ、という世代なんです」(同)
こうした行動がデートDVに発展しないためには、今からデートDVについて学んでおくことが重要となる。「一方的な関係性」について、結婚後や出産後に気づいても、もう遅い。デートDVは、やがてストーカーやリベンジポルノ、結婚後のDVや虐待に発展していく可能性もある。そのため、事前に「対等な関係であることの重要性」を知る必要があるという。
「どんなに好きな人が相手でも、嫌なことや怖いことはされたくないし、嫌だと感じたら伝えていい。そういう意味では、本音では嫌だと感じているのに『いつもおごらされる』とすると、それは立派なデートDVなのです」(同)
おごられるのが当然と考える女性と、嫌だと感じながらもそれを言えずに払い続ける男性の関係は、対等とはいえない。もし思い当たる人がいれば、それがデートDVであることに早めに気づいたほうがよさそうだ。
(文=藤野ゆり/清談社)
●取材協力/NPO法人エンパワメントかながわ「デートDV110番」
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