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彼女にプレゼントしなくなった
他方、減少率が大きいのは自動車等関係費であり、0.62倍、7万2758円も減少した。マイカーの購入が減ったことが最大要因であり、自動車購入費は3万7379円から6129円と0.16倍、つまり6分の1に減少。
交通費が2万1572円減少。特に有料道路が8523円減少。パック旅行費は2万5987円から1万5618円に減少。特に外国パック旅行費は0.53倍に半減している。
また、入場・観覧・ゲーム代は3万8605円減。なんでもスマホで間に合う時代は、人が移動しない時代でもある。
耐久財では、テレビが3712円から796円。0.21倍、5分の1に減少。これもパソコン、スマホの影響だろう。ただし通信費は固定電話を持つ人が減ったため1万6723円減。
一方で、他の教育的月謝は50倍に激増! これは、習字・簿記・パソコン教室の月謝などであり、資格取得のための勉強が増えていることがわかる。
面白いところでは、男子用洋服は0.94倍と微減なのに、婦人用洋服が800円減少、婦人用シャツ・セーター類が208円減少していることだ。彼女に買ってやらなくなった。あるいは彼女がいなくなったのであろう。
このように、若い男性の消費は派手さをなくし、地道に日常生活、特に家での食生活を重視するようになっている。アベノミクスで景気が上昇などというが、消費生活の実態はそうではない。
やはり消費税増税は延期して、富裕層の資産への課税をしたほうが私はいいと思う。
(文=三浦展/カルチャースタディーズ研究所代表)
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