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「健康食品は医薬品ではない」ときちんと認識すべき
では、今後はどのように健康食品と付き合っていけばいいのだろうか。
「健康食品で、万人に効果があるものはないと思います。その方にどんな不調があるか、何が不足して体調が悪いのかによって必要なものは変わってくる。ですので、買い求める際には本当に自分に合っているか、その栄養素が足りていないのか、しっかりと考えたり、消費者の立場に立って提案してくれるところで購入するようにしたほうがいいでしょう」(同)
加えて、早川氏は改めて「健康食品は決して医薬品ではない」と念を押す。
「購入者には医薬品と間違えて、過度に効能効果を期待される方が非常に多い。膝の痛みが取れるとか、血圧が下がるとか。『健康食品を摂っているから大丈夫』という変な安心感があるんでしょう。病院に行きたくないがために健康食品で済ませていては、本来受けるべき適切な治療を受けられなくなってしまいます。健康食品はあくまで健康を補助するもの。決して医薬品ではないというのは、改めて啓蒙しなければいけないと思います」(同)
医薬品とは違い、健康食品は簡単に手に入れることができる。しかし、その手軽さとは裏腹に、命の危機につながる危険性もないとはいえないのだ。今後も健康食品による健康被害は増えていくだろう。被害の拡大を防ぐためにも、国にはいち早く安全性や品質に関する基準を設けてもらいたいものである。
(文=日下部貴士/A4studio)
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