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アメリカで人工衛星の打ち上げなどを行っているスペースX社は2020年代に火星への有人飛行を行う計画を発表しており、ロシアや中国も火星に人類を送り込むことを検討しています。それが実現すれば、科学者が自ら分析機器を伴って火星に降り立ち、より広範囲で、より大がかりな生命探しを行うことが可能になります。
火星の地下は生物がギリギリ生息可能な状態
火星の環境は、表面は過酷ですが、地下は比較的安定しており、生物が生息可能な状態にギリギリ保たれていると考えられています。地球外の生命と遭遇することに成功すれば、生命誕生のメカニズムを明らかにできる大発見となるばかりではなく、ほかの星での知的生命体の存在もより一層確実になり、「広い宇宙で、私たちは孤独な存在なのか」という天文学者の長年の疑問に答えを出すことにもなりそうです。
あの赤い星にも、かつては豊かな水があって、そこには生命が存在していたかもしれない。何かのチャンスがあれば、彼らは地球上の生物と同じような進化を遂げて、今は地球人類の兄弟ともいえる人たちが暮らしていたかもしれない。そのとき、自分は何をどうやって彼らとコミュニケーションしていただろうか?
2年ぶりの大接近となる火星を見上げて、そんなロマンに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
(文=中西貴之/宇部興産株式会社 品質統括部)
【参考資料】
「Drilling Success: Curiosity is Collecting Mars Rocks」(NASA)
「NASA Finds Ancient Organic Material, Mysterious Methane on Mars」(NASA)
『宇宙と地球を視る人工衛星100 スプートニク1号からひまわり、ハッブル、WMAP、スターダスト、はやぶさ、みちびきまで』 地球の軌道上には、世界各国から打ち上げられた人工衛星が周回し、私たちの生活に必要なデータや、宇宙の謎の解明に務めています。本書は、いまや人類の未来に欠かせない存在となったこれら人工衛星について、歴史から各機種の役割、ミッション状況などを解説したものです。
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